広島 島内の穴を一丸で埋めた 好投の森浦に新井監督「いつもタフな状況で抑えてくれる」

[ 2024年7月13日 05:45 ]

セ・リーグ   広島4-3ヤクルト ( 2024年7月12日    マツダ )

<広・ヤ>8回を無失点でしのいだ森浦(右)(撮影・岸 良祐)
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 広島・森浦は窮地でも動じなかった。4―3の8回1死一、二塁で登場し、オスナには初球から2球連続の内角高め直球勝負。147キロで捕邪飛に押し込んだ。続く長岡は一転して初球カーブで中飛。1点差を守った。

 「クロ(黒原)がいってから、しっかりと準備する時間はあったので、よかった。力まずに、コースを狙って投げた。自分は言われたところで投げるだけ。しっかり準備して、これからもつないでいきたい」

 セットアッパーとして主に8回を担ってきた島内が10日に登録外。床田が6回102球で降りた7回からがヤマ場だった。8番からの打順に対してハーンが登場。150キロ超の速球を連発し、14球で打者3人を片付けた。

 2番から左打者3人が並ぶ8回には黒原が登板。床田が失点した1、3回に起点になっていた武岡を二ゴロに抑えた後、安打と四球で1死一、二塁を招き、森浦に助けられた。「3人で終わりたかった。後ろに迷惑をかけてしまった」。ブルペン陣の一角に定着しても「1点優勢での救援」は3年目で初体験。1死を取ったことで22年4月8日の阪神戦以来、2年ぶりの通算2ホールド目がついた。

 抜てきした新井監督は「ああいう場面で初めてだったので、緊張したと思う。これを経験にしてもらいたい」と背中を押し、右打者への投入が定番になってきた森浦を「いつもタフな状況で抑えてくれる」とたたえた。

 左腕3人で9回の栗林までつないで逃げ切り。出番がなかった塹江、矢崎も防御率1点台を維持するなど、ブルペンの層は厚い。島内の穴を一丸で埋め、4連敗を抜けた。(長谷川 凡記)

 ▼広島・栗林(9回1死三塁を切り抜けて23セーブ目)何とか連敗を止めないといけないと思っていた。島内が抜けた中でも、つないでくれた。自分がやられるわけにはいかないと思って、最後は貴規(石原)を信じて全力で投げた。

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