大阪桐蔭・境 「二刀流」で代表入りアピール 実は146キロ剛腕の持ち主「やりたい気持ちはあります」

[ 2024年4月6日 07:15 ]

<U-18日本代表候補選手強化合宿> キャッチボールで調整する大阪桐蔭・境 (撮影・後藤 大輝)
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 奈良県内で行われているU18日本代表候補の強化合宿が5日、2日目を迎え、紅白戦2試合が行われた。境亮陽(りょうや)外野手(3年=大阪桐蔭)は、2試合目に2安打と躍動。投打二刀流起用も可能な万能選手が、今秋開催のU18アジア選手権(台湾)での代表入りへ存在感を示した。

 境にしか見せられない持ち味を首脳陣に印象づけた。紅白戦2試合目の2回2死一塁で金渕から右前打を放つと、5回先頭では中崎から中前打。2試合で計4打数2安打、2四球と駆け回り、「しっかりと自分のスイングができた。木でも打ててよかった」と不慣れな木製バットへの対応に手応えをつかんだ。

 今秋ドラフト候補の俊足強肩の外野手は、今春選抜では神村学園(鹿児島)との2回戦でランニング本塁打をマーク。小倉全由監督からは「足速いね」と声をかけられ、そして問われた。「投手もできる?」。最速146キロ右腕としての一面を備えながら、投手が豊富な新チーム結成後は野手に専念している境だが、「本当に投手起用もありそうだなと感じました。投手もできるのであれば、やりたい気持ちはあります」と前向きに捉えた。

 昨年のU18W杯では武田陸玖(現DeNA)ら3選手が投打二刀流として世界一に貢献した。今回の紅白戦では5選手が投手と野手の両方で出場し、小倉監督も「投手の枚数をそろえないといけない。両方やってくれる選手がいれば助かる」と言及した。過密日程で戦う国際大会では「二刀流」が鍵を握る。その大切な1枠に、抜てきされるかもしれない。 (河合 洋介)

 ◇境 亮陽(さかい・りょうや)2006年(平18)4月21日生まれ、岐阜県大垣市出身の17歳。小3から荒崎野球少年団で野球を始めて投手兼遊撃手。中学では岐阜南ボーイズに所属。大阪桐蔭では1年秋から背番号14でベンチ入りし、2年秋に背番号7。今春選抜は背番号9で甲子園初出場。50メートル走5秒8、遠投105メートル。1メートル80、75キロ。右投げ左打ち。

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