牛島和彦氏 DeNA・東―山本“信頼の証”3球勝負で岡本和K斬り

[ 2024年4月6日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA2―1巨人 ( 2024年4月5日    東京D )

<巨・D>4回を投げ終えベンチへ戻る東(左)と山本(撮影・島崎忠彦)
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 【牛島和彦 視点】DeNAバッテリーの強い信頼関係があればこそ、の3球勝負だった。0―1の4回。先発・東は先頭・丸に安打を許して4番・岡本和を打席に迎えた。失点すれば完全に相手に流れが傾く場面。ここで東は直球、スライダーと内角に2球続けて追い込んだ。次に選択したのも内角直球。3球勝負で見逃し三振に仕留めた。

 2球で追い込んだことで、東と山本のバッテリーにはさまざまな選択肢が生まれた。例えば走者一塁なので、外角低めの変化球でゴロを打たせて併殺打を狙うのも手の一つ。岡本和の頭にもそのイメージがあったのかもしれない。見事に裏をかいた内角での3球勝負。捕手の山本にしてみれば、「ここ」というところに投げ込んでくれると信じてのリードだった。それに応えた東の渾身(こんしん)の1球。さすが、昨季の最優秀バッテリー賞のコンビだ。

 開幕投手同士の投げ合い。東の粘りが逆転勝利を呼んだといえる。(スポニチ本紙評論家)

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