亀山つとむ氏 審判の判定を覆した阪神・佐藤輝のひたむきなプレー 継続する意識持つことが大事

[ 2024年4月5日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2-3DeNA ( 2024年4月4日    京セラD )

<神・D>4回1死一、三塁、木浪の一ゴロで佐藤輝(中央)は本塁を突くも、アウト判定に(撮影・大森 寛明)
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 【亀山つとむ 視点】打順が下がっても、ひたむきにプレーする阪神・佐藤輝の姿勢が審判の判定を2度も覆した。梅野の適時打で一塁から三塁へ。木浪の一ゴロでは本塁へ突入。いずれもアウトとコールされながら、リプレー検証でセーフに変わった。タイミングは本当に紙一重。スピードを緩めたら、ジャッジは変わらなかった。

 3日の最終打席で佐藤輝は今季初適時打を打っていた。だからこそ、岡田監督は打順を動かしたとみることはできる。1本打っても、まだ本調子にはほど遠い。現状では前川の方が上、というメッセージが佐藤輝の刺激になるという狙いもあるはずだ。打順を気にせず、走攻守で自分にできることをしっかり継続する意識を持てば、悪い状態は長くは続かないはずだ。

 5番で起用した前川は2安打と結果を出した。しっかり引き付けて、上から押さえるような打ち方ができている。ノイジーも代打で右前打を打っており、相手の左右での併用は対戦がひと回りするまでは続くと思うが、ここから勝利を呼び込む仕事ができれば、レギュラーに近づく。

 連続負け越しとなったチームも巨人戦の湿った状態とは内容は違う。阪神らしい戦いまで、あと一歩だ。(スポニチ本紙評論家)

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