ロッテ・安田が連覇で今年も球王に 勘定奉行クラウド杯球王決定戦2023

[ 2023年12月21日 19:57 ]

<勘定奉行クラウド杯球王決定戦>2連覇で球王に輝いたロッテ・安田は笑顔でポーズ(撮影・尾崎 有希)
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 将棋好きのプロ野球選手による「勘定奉行クラウド杯球王決定戦2023」(スポーツニッポン新聞社、囲碁将棋チャンネル主催)が21日、都内で行われた。

 
 今年で4回目を迎える「将棋の宴」。前回優勝者のロッテ・安田尚憲内野手(24)、巨人・丸佳浩外野手(34)、日本ハム・田中瑛斗投手(24)、中日・松山晋也投手(23)、西武・長谷川信哉内野手(21)の5人が顔をそろえた。

 開始前のインタビューで、安田は「1年間、楽しみにしてきた。全勝優勝したい」と笑顔。丸は「第4回球王、獲ります」と意気込んだ。初出場ながら、小学時代から親の影響で将棋を始めたという田中瑛は「ライバルは安田選手」ときっぱり。松山は「丸さんとも打てる、ここに出られるのは光栄なこと」、長谷川は「ミスをしないようにして、勝ちたい」と話して対局に臨んだ。
 
 今年は対局ルールも新たに、5人総当たりの1リーグによるガチンコ対決となった。第1試合は安田&田中瑛、長谷川&松山の顔合わせ。粘る田中瑛を振り切った安田と、よどみのない攻めを見せた長谷川が勝利した。安田は「田中瑛選手は強かった。スタミナを削られた」と安堵し、四間飛車を選択した長谷川は「凄く緊張したが、チャンスが来た」と喜んだ。
 
 第2試合は安田と長谷川、丸と松山の顔合わせ。早指しならではの時計押し忘れミスや時間切れの末、安田と丸が勝利した。第3試合は丸&長谷川、松山&田中瑛の対局で、長谷川と田中瑛が勝った。第4試合は丸&田中瑛、安田&松山の対局で、丸と安田が勝利。第5試合は安田と丸、長谷川と田中瑛が戦い、安田と田中瑛が勝った。
 
 その結果、有言実行の4連勝と大暴れした安田が連覇。2年連続で球王の栄冠に輝いた。「連覇できると思っていなかったが、4局目はいい勝ち方ができた」と振り返った。
 
 イベントには、将棋界を代表する野球ファンの渡辺明九段(39)、室谷由紀女流三段(30)が出席し、解説などで盛り上げた。渡辺九段は「初出場組にとても頑張っていただいた」と感服していた。

 対局の模様は囲碁・将棋チャンネルで放送中。囲碁将棋プラスでもライブ配信されており、この後、球王と渡辺九段が対局する。

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