明大のドラフト候補は宗山だけじゃない、浅利も忘れるな

[ 2023年12月21日 13:23 ]

明大の浅利
Photo By スポニチ

 明大野球部が21日、年内の練習を打ち上げた。授業を考慮して午前5時半からアップを開始。右翼ポールから左翼ポールまで全力で30本、約1時間走りっぱなしで終了した。

 来季のドラフト1位候補・宗山塁主将(3年=広陵)に注目が集まる中、投手陣では1メートル86の大型右腕、浅利太門(同=興国)が上位指名を目指して意欲的にランニングをこなした。秋は6試合に中継ぎ&抑えとして登板し1勝、防御率1・46と成績を残した。村田(ソフトバンク4位)ら4年生が抜ける来季「先発として投げたい」とエースに立候補。ストレートは150キロを超え、変化球も角度があり三振が取れる投手。「今は長いイニングを投げるためスタミナを作っていて、フォームも見直しています」と話す。

 今月3日からの学生日本代表候補合宿(松山)にも選ばれトップレベルの選手に刺激をもらったという。「変な言い方ですが自信をなくしたというのが収穫です。他のリーグの投手を見て、もっと頑張らないとダメだなと意識を強くしました」と振り返った。エース背番「11」も田中監督に「付けたい」とすでに申告済み。そのためにも練習は手を抜かない。プロも視界に入れ「上位で指名されたい」と最終学年を迎える来季、浅利がさらにバージョンアップした姿を見せる。

<田中武宏監督、オフは体力作りを>
 田中武宏監督は11月から2カ月間、選手の体力アップを主眼に練習を課してきた。「選手個々の体力データが出たので、もう少しアップしましょうとやってきた。今季は春から秋にかけて体力がもたなかった。体力強化ができれば年間戦える」とこの日のミーティングでも選手にオフの体力作りを申し渡した。「野球を考えるのは2月からです」と1月までは走り込み、筋トレ、バットスイングと体力強化を続けV奪回を目指す。

<ロッテ1位の上田前主将、現役選手に交じってトレ>
 明大の現役選手に交じってロッテ1位の上田前主将もポール間30本をこなした。先日は母校・愛産大三河を訪問するなど多忙な日々を過ごしているが、プロ入りに向けて体力強化に怠りはない。高校時代、日本代表候補の合宿でバットに当たらなかった佐々木朗希とは同学年。「会うのが楽しみ」と笑顔を見せていた。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年12月21日のニュース