正直、手放すには惜しい「たけちゃん」 ソフトバンクで活躍し、古巣日本ハムに恩返しを

[ 2023年12月21日 07:30 ]

長谷川威展

 12月8日。千葉・鎌ケ谷にある日本ハムの2軍施設を訪れると、一人の選手が近づいてきた。長谷川威展投手(24)だ。「お世話になりました――」。現役ドラフトでソフトバンク移籍が発表された直後だった。あいさつをしてくれた左腕の表情は、少し寂しさが入り交じっていた。

 印象的だったのが、プロ1年目だった昨年2月26日のDeNAとのオープン戦(名護)だ。初登板で牧を遊飛に打ち取るなど、1回無安打無失点とインパクトを与えた。変則気味のゆったりしたテイクバックから、キレある直球とスライダーをゾーンへ堂々と投げ込む。打者もタイミングが取りづらく、直感ですぐ活躍するだろうと感じた。

 しかし、今季1軍のブルペンは河野、福田俊、宮西と左腕が潤沢だった。2軍で10試合連続無失点をマーク。8勝で最多勝を獲得するなどリリーフながら勝利運も持ち合わせていたが、なかなか出場機会を与えられなかった。そういった背景から現役ドラフトで選ばれたのだが、正直、手放すには惜しい選手だった。

 9学年上の中島ら先輩はもちろん、後輩からも「たけちゃん」と慕われてきた。姉3人、弟、妹の6人きょうだいの4番目。挟まれて育ったからか、周囲に気遣いができる選手だった。今オフ、新型コロナ禍で見送られていた同期会を長谷川が幹事となって初開催。全員が会話に入れるよう、率先して話しを振る姿もあった。

 「獲得してくれたファイターズで活躍したかった気持ちはあるが、ソフトバンクで活躍できれば(日本ハムへの)恩返しになる。これを機に飛躍できれば」と長谷川。新天地でも活躍できると信じている。頑張れ、たけちゃん。(記者コラム・清藤 駿太)

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