巨人・山崎伊織 今季最終登板で正直「東投手はちょっと避けたい」 コーチに申し出も一騎打ち

[ 2023年12月10日 22:15 ]

最終戦で10勝目を挙げ喜び合う山崎伊(左)と大城卓
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 巨人の山崎伊織投手(25)が9日に放送されたBS日テレ「月刊プロ野球!さまぁ~ずスタジアム 2023年総まくり!巨人の選手と焼き肉パーティーSP」(通常は第2土曜後10・00、この日は2時間SPのため後7・00)に大城卓三捕手(30)とともにゲスト出演。9勝で1カ月半ほど足踏みが続き、今季最終戦で2桁勝利を達成した舞台裏を明かした。

 この日は2人がゲストに招かれ、番組MCを務めるお笑いコンビ「さまぁ~ず」の三村マサカズ(56)と大竹一樹(56)、レギュラーメンバーでタレントの宮崎瑠依(40)、さらに元巨人捕手でヘッドコーチも務めた村田真一さん(59)もゲストとして加わって東京・新橋の焼き肉店でおいしい肉とビールに舌鼓を打ちながら巨人の2023年を振り返った。

 そのなかで、チームの今季最終戦となった10月4日のDeNA戦(東京D)でプロ初の9回をわずか2安打に抑えてプロ初完封を飾り、7度目の挑戦でプロ初の2桁勝利となる今季10勝目(5敗)をマークしたことについても触れられた。

 70勝70敗2分けの勝率5割で迎えた今季最終戦。敗れれば球団史上初の3年連続シーズン負け越しが決まるという大事な一戦で先発マウンドを託され、見事に勝ち切った。8月12日のDeNA戦(東京D)で今季9勝目をマークするも、その後は打線の援護に恵まれず。7度目にして最後の挑戦で10勝目をもぎ取り、東海大の大先輩でもある原辰徳監督のラストマッチを飾った。

 9勝後の足踏み状態について聞かれた山崎伊は「9勝で終わっても去年よりも勝ってるし…って自分に言い聞かせながら。でも絶対10勝せなあかんよなと思いながら」と揺れる気持ちを回想。

 今季最終登板をいつにするかは阿波野秀幸投手チーフコーチ(当時)から「10勝したいよなぁ。次、いつ投げるか(自分で)決めていいよ」と言われていたそうで「東投手が最後(最終戦)来るならちょっと避けたいですね」と防御率1点台でセ・リーグ最多勝&最高勝率投手のDeNA・東克樹投手(28)との投げ合いは避けたいと正直に口にしたという。

 最終戦の前日3日は中日戦(バンテリンD)だったため、DeNA戦は回避して「中日さんに投げたいです」とも言ってみたところ、阿波野コーチはDeNAがすでにクライマックスシリーズ(CS)進出を決めていることから最終戦で東の登板はないと予想。そのため、山崎伊の最終登板は中日戦ではなく相性も良かったDeNA戦になったという。

 だが、フタを開けてみれば、相手先発はその東。それでもプロ初完封で1―0での勝利をものにした。試合前の全体ミーティングで「勝ってくれ」とナインに話していた原監督の花道を東海大バッテリーで飾る形となった。

 来季は戸郷と2人で30勝を期待している…と振られると、さすがに「いやいや…。15勝…。果てしないですね」と苦笑い。「自分でもホンマに出来すぎな感じやなと思っているので、今年は」とどこまでも謙虚な山崎伊だったが「このオフの過ごし方とか、練習しっかりして」と決意も新た。村田さんからは「絶対2桁勝つと思いますよ。僕は12、13勝つと思います」とエールを送られていた。

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