一生忘れない鬼ごっこに 東京六大学野球「グランドを子供たちの遊び場へ」明大・宗山塁らが参加

[ 2023年12月10日 22:47 ]

「野球部グランドを子どもたちの遊び場へ」に参加した明大・宗山主将(左)(撮影・柳内 遼平)
Photo By スポニチ

 東京六大学野球連盟は10日、子供たちの健やかな成長促進や健康への貢献を目的とした社会連携アクション「野球部グランドを子どもたちの遊び場へ」を慶大、明大、早大、立大で実施した。

 府中市の明大グラウンドでは小学生47人が参加。鬼ごっこやゴムボールによる打撃練習、ドッジボールなどで約2時間、汗を流した。来秋ドラフト1位候補の遊撃手・宗山塁主将(3年)は「なつかしい気持ちというか、みんなかわいくて純粋に運動することを楽しんでいた。自分たちも楽しい気持ちになりました」と振り返った。

 「小学生になる前や小学生低学年の時は自分もこんな感じだったのかなと思いました。鬼ごっこをしたり、ドッジボールをしたり、サッカーをしたりしていました」。宗山は運動が身近にあった幼少期を振り返った。「グランドを子どもたちの遊び場へ」は広く子どもたちが運動、遊びを楽しめる場や機会の提供が必要と考え、東京六大学野球連盟に所属する6校による合同開催に至った。前日の9日には法大、東大が実施し、最終日のきょう10日には慶大、明大、早大、立大で小学生とその家族がグラウンドを駆けた。

 時間が経つにつれ、子どもたちのはじける笑顔が明大ナインにも広がった。宗山は鬼ごっこでは全力で子どもたちを追いかけた。東京六大学野球を代表する選手と過ごした時間は、子どもたちの宝物になるだろう。「自分もいま思えば、小さい頃に運動していたことが凄くいいことだったと感じている。実際、外で遊ぶ場所が限られている状況なので、明治のグラウンドを開放できれば、凄く良い影響があると思う。運動する機会が増えればなと思います」と宗山。さらなるスポーツ振興、野球振興の実現へ、東京六大学野球の挑戦は続く。(柳内 遼平)


 ◇宗山 塁(むねやま・るい)2003年(平15)2月27日、広島県生まれの20歳。三良坂小1年から三良坂少年野球クラブで野球を始める。三良坂中では高陽スカイバンズに所属。広陵(広島)では1年夏、2年春に甲子園出場。好きな食べ物は焼き肉。特技はリフティング。趣味は音楽鑑賞。好きな言葉は「最後に成功すれば挫折は過程に変わる。だから成功するまで諦めない」。将来の夢は「侍ジャパンの3番」。1メートル75、79キロ。右投げ左打ち。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年12月10日のニュース