世界一レンジャーズの主砲ガルシアが感謝する巨人の選手とは 「つらい時にいつも助けてくれた」

[ 2023年11月11日 08:00 ]

元巨人のレンジャーズの主砲ガルシア(21年7月撮影) (撮影・柳原 直之)
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 2023年のメジャーリーグのポストシーズン(PS)も見応えがあった。レンジャーズの球団創設63年目で初のワールドシリーズ(WS)制覇で閉幕。特にレ軍の主砲ガルシアはPSで計8本塁打、22打点。WS第1戦でPS5試合連発のサヨナラ本塁打を放つなど、暴れっぷりがすさまじかった。

 本紙大リーグ担当としてエンゼルス・大谷を取材する機会が多く、これまで同じア・リーグ西地区のガルシアを何度も取材したことがある。初めての取材は21年のオールスター戦前日のメディアデーだった。16年に巨人に所属していたこともあり、日本での思い出を問うと「一生懸命に練習したが、適応に時間がかかってしまった」と渋い表情。一方で「ほとんど2軍暮らしだったが、巨人での経験にとても感謝している」と笑みを浮かべる場面もあった。

 巨人では1軍でわずか4試合の出場(7打数無安打)で契約解除となったが、自身のポテンシャルを信じて疑わなかった。亡命を経て、18年にメジャーデビューすると、21年に球宴に初出場するなどブレーク。今季はエンゼルス・大谷に次ぐリーグ2位の39本塁打を記録した。

 ガルシアには巨人の選手で特に感謝の思いを伝えたい人がいるという。「慣れない日本でつらい思いをしている時に、いつも助けてくれたのは(同じ外野手の)長野さんだった。腕を回して慰めてくれたこともあった。長野さんとの出会いは日本での成功体験だった」。結果こそ伴わなかったが巨人時代に重点的に取り組んだ練習は「守備と打撃」と胸を張る。

 WS後には外野手として自身初のゴールドグラブ賞も獲得。巨人での経験を糧に、名実ともにメジャーを代表する外野手となった。(記者コラム・柳原 直之) 

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