阪神・中野 名手菊池抑え初GG賞「正直驚き」 岡田監督も満足「能力発揮できるところを守らせたからな」

[ 2023年11月11日 05:15 ]

初のゴールデンクラブ賞に輝いた阪神・中野
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 守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデン・グラブ賞」が発表され、阪神からは球団史上最多の5人が選ばれた。岡田彰布監督(65)が掲げる「守り勝つ野球」を体現した猛虎勢がセ・リーグを席巻。中野拓夢内野手(27)は二塁へのコンバート元年で、昨年まで10年連続受賞していた広島・菊池の牙城を崩し、一塁・大山悠輔内野手(28)、遊撃・木浪聖也内野手(29)、捕手・坂本誠志郎捕手(30)とともに初受賞。近本光司外野手(29)は3年連続で選ばれた。

 38年ぶりの日本一に輝いた阪神が、セ・リーグのゴールデングラブ賞も席巻した。球団史上最多5人が受賞。高知・安芸キャンプに移動前の伊丹空港で吉報を耳にした岡田監督は「おお、5人やろ?」と声を弾ませた。

 昨秋の就任直後から守備に力を注いだ結果だ。投手中心の「守り勝つ野球」が、18年ぶりリーグ制覇と38年ぶり日本一を支えた。それが「賞」という形で評価され、「センターラインが4人選ばれたんやから、そら最高やんか。何試合も守り勝ったゲームがあるやんか。結局な」と喜ぶ。捕手(坂本)、二塁(中野)、遊撃(木浪)、中堅(近本)の選出に価値を見いだした。それも当然。センターライン野手4ポジションの受賞は球団史上初の快挙だ。

 栄えある受賞者の中でも脚光を浴びるのが中野だ。遊撃から二塁へのコンバート元年で、キャリア初受賞。それも10年連続の広島・菊池を抑えたのだから価値がある。全試合フルイニング出場し、守備イニング、守備機会、併殺参加はいずれも両リーグ最多。わずか3票差で二塁のレジェンドに競り勝ち、「菊池さんがいる中で、1年目で獲れると思ってなかった。正直、驚きの方が強いが、評価されたのはうれしい。信じられない部分が強いかな」と謙虚に感想を漏らした。

 元をたどれば配置転換があったからこそ。岡田監督に改めて「コンバートを決断していただいて本当に良かった。守備も打撃も二塁になって数字が上がっているので」と感謝した。一方の指揮官は「能力を一番、発揮できるところを守らせたからな。それだけやんか」と淡々としていた。

 岡田監督の起用法が当たったのは、中野だけではない。昨秋、就任するやいなや、肩の強さにほれ込んで遊撃で再評価した木浪もセを代表する遊撃手として表彰された。一塁に専念させた大山も初受賞に至った。背番号3の巧みなハンドリングによる守りの貢献度も計り知れず、「一塁の重要性というか。だって(阪神監督をした)前の5年間、一塁は阪神が4年間ゴールデングラブやで。シーツ3年、新井1年で」という独特の表現で、その仕事ぶりを絶賛した。

 岡田監督の起用法で力を伸ばした“チルドレン”。来季は球団初の連覇の使命を帯びてグラウンドに立つ。(倉世古 洋平)

 ≪セ最多は04年中日の6人≫ ○…ゴールデングラブ賞の同一チームの最多受賞は78年阪急と92年西武の8人で、セ最多は04年中日の6人。阪神の5人は85、92、03年の4人を上回る球団最多記録となった。なお巨人0人は15年以来8年ぶり6度目。
 ○…菊池(広)の連続受賞が10年でストップした。ゴールデングラブ賞の最多連続受賞は福本豊(阪急)の12年(72~83年)。セでは山本浩二(広=72~81年)と菊池が並んでいたが、リーグ記録更新とはならなかった。

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