東洋大が1部残留王手 最速152キロ右腕・岩崎が8回まで無安打投球 2回戦は日本ハム1位・細野に託す

[ 2023年11月11日 19:59 ]

東都大学野球秋季リーグ・入れ替え戦 第1日   東洋大4―0駒大 ( 2023年11月11日    神宮 )

<駒大・東洋大>8回、無失点に抑えベンチに戻る東洋大・岩崎(撮影・大城 有生希)
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 驚きの先発起用に応えた右腕が1部残留に王手をかけた。東洋大の先発を任されたのは日本ハムからドラフト1位指名された左腕・細野晴希投手(4年=東亜学園)ではなく、最速152キロ右腕・岩崎峻典投手(3年=履正社)。「緊張もあった」と漏らしながらも、8回まで無安打に封じるなど見事な投球で新エースとしての自覚を見せつけた。

 リーグ戦終了後、井上大監督はすでに岩崎へ先発を告げていた。「リーグ戦終わった直後に岩崎には言った。誰にも言うなよと。本当に誰にも言わなくて苦しかったと思うが、それも彼のメンタルを鍛えるいい修行になったという話しもして。いい準備をしてくれた」。極秘で調整を続けて右腕も「親にも一昨日まで言っていなかったので」と、指揮官との約束を守りながら続けた約3週間の準備期間を振り返った。

 この日は150キロを計測した直球とカットボールを主体に凡打の山を築き8回まで無安打投球。「9回は意識したのがだめでしたね」と先頭に安打を許すなど2死満塁。一発出れば同点の場面で降板となったが、井上監督は「最後は間違えて(1イニングに)2回マウンドへ行ってしまい替えることになっちゃいました」と、苦笑いを浮かべながらも快投を称えた。

 今季、共に戦ってきた細野に対しては「こんなん言ったらだめですけど、細野さんに負けているという気持ちはないので。来年も引っ張って行けたらと思って投げられた」と力強く言い切った岩崎。2回戦の先発を明言された現エースに対しては「細野さんからもライバルと言ってもらっているし、いいプレッシャー与えられましたかね」と、強心臓の後輩らしいエールを送った。
(村井 樹)

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