巨人に激動のシーズンオフ到来 中島ら7選手と契約更新せず 15選手退団決定 スタッフも続々退任

[ 2023年10月13日 16:39 ]

巨人・中島
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 2年連続でセ・リーグ4位に終わった巨人は13日、三上朋也投手(34)、高木京介投手(34)、鍵谷陽平投手(33)、田中豊樹投手(29)、堀岡隼人投手(25)、中島宏之内野手(41)、香月一也内野手(27)の支配下7選手に来季の契約を結ばないことを通知したと発表した。

 5日に奈良木陸投手(25)、山本一輝投手(25)、太田龍投手(24)、阿部剣友投手(21)、高田竜星投手(21)、保科広一外野手(25)の育成6選手、11日には育成のホセ・デラクルーズ内野手(19)にも同様の通告を行っており、松田宣浩内野手(40)は今季限りでの現役引退をすでに発表。これで15選手の退団が決まった。

 西武、アスレチックス、オリックスなどを経て2019年に巨人入りしたプロ21年目の中島は目標としている通算2000安打にあと72と迫っており、2000安打より達成者が少ない通算350二塁打にはあと1。今春キャンプ中の紅白戦で堀岡から死球を受け、右手親指を骨折して出遅れたものの勝負強さは健在で、7月17日のヤクルト戦(神宮)では猛打賞もマークした。

 日本ハムから19年途中に巨人入りした鍵谷は20年に46試合、21年に59試合に登板するなどブルペンを支え、高木は3度の育成契約を経て7月に支配下復帰も今季初昇格は9月で、1試合登板にとどまった。

 田中豊は日本ハムから戦力外通告を受け、トライアウトを経て20年に育成で巨人入り。右肘手術を経て今年3月に2年ぶりとなる支配下契約を結んだが、15試合に登板して未勝利だった。

 DeNAから戦力外通告を受けて今季巨人入りした三上は7ホールドをマークするも9月2日のDeNA戦(横浜)で1/3回5失点するなど防御率4.60で移籍後は未勝利。16年育成ドラフト6位で入団した堀岡は3月に支配下へ復帰したが、今季は3試合に登板して防御率13.50だった。

 主砲・岡本和真内野手(27)と同学年の香月は20年途中に沢村拓一投手(35)とのトレードでロッテから加入したが、巨人では4シーズンで通算19安打。今季は1軍出場がなかった。

 巨人は通算17年間に渡って指揮を執った原辰徳前監督(65)が同一監督では球団初となる2年連続Bクラスの責任を取る形で辞任し、ヘッド兼バッテリーコーチだった阿部慎之助氏(44)が新監督に就任した。

 さらに阿波野秀幸投手チーフコーチ(59)、大久保博元打撃チーフコーチ(56)、元木大介作戦兼内野守備コーチ(51)、石井昭男巡回打撃コーチ(68)、小笠原道大3軍打撃コーチ(49)も退任がすでに発表されており、激動のシーズンオフとなっている。

 なお、戦力外の第1次通告期間は13日で終了。第2次通告期間はクライマックスシリーズ(CS)全日程終了の翌日から日本シリーズ全日程終了の翌日まで。日本シリーズ出場チームは日本シリーズ最終戦の5日後までとなっている。

 また、阿部新体制となった新生巨人は14日にジャイアンツ球場でスタートする秋季練習から来季のV奪回へ向けて始動する。
 

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