広島・秋山「メリハリ」でDeNA東撃ち 14日にCSファーストステージ開幕

[ 2023年10月13日 06:00 ]

広島・秋山
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 広島・秋山翔吾外野手(35)が難敵攻略へ、完全燃焼を誓った。あす14日にマツダスタジアムで開幕する、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)第1戦のDeNA先発はレギュラーシーズン投手2冠の東。沈黙した今季の対戦を「腹をくくり切れなかった」などと振り返り、リベンジへの決意を示した。西武時代に22試合の出場経験があるCS。底力の見せどころだ。

 名うてのヒットメーカーにしてみれば、看過できないデータに違いない。CSファーストS第1戦に先発するDeNA・東とは今季10打数1安打。秋山は反省を込めながら、沈黙を強いられた対戦の記憶をたどった。

 「中途半端に追いかけていた可能性があるし、腹をくくり切れなかった打席や、制球がよかった分、いろんな球に引っ張られたというのもあったと思う。それがどのチームにもうまくいったから、あれだけ勝てたと思う」

 何しろ、最多勝と勝率第1位の投手2冠に輝いた左腕だ。広島は今季4勝を献上しながら黒星を一度も付けておらず、東の広島戦防御率は1・84。リーグ覇者の阪神でさえ同0・78と苦戦する。だからといって、手をこまねいてはいられない。

 「いくと決めたところは、とんでもない空振りをしたとしても、割り切らないといけない場面が絶対に出てくると思う。そこはメリハリ。頭の中を整理して、後悔しない選択をしたいな…と」

 攻略へのキーワードは“思い切り”だ。中途半端にいろんなボールを追いかけない、引っ張られない。悔いが残らぬよう、腹をくくって立ち向かう。失敗を振り返る発言には、次は絶対に打つ!という意思が宿る。それこそが、経験豊富なベテランの値打ちだ。

 「とにかく早い段階でいい結果が出るように。多少は気負いも出るだろうし、当日にワッと上がることもあると思う。心とコンディションを整え、準備して試合に臨めるかどうかが一番だと思う」

 CSは西武在籍時の11~13年、17~19年の6シーズンで22試合に出場経験がある。本拠地マツダスタジアムでの開催を「楽しみ。出塁しても飛球を捕っても、すごくいいことをしている感じになる」と心躍らせても、安易に大言壮語はしない。

 酸いも甘いもかみ分ける35歳。東打倒へ、打席で完全燃焼し、結果でチームをファーストS突破へと導く。(江尾 卓也)

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