巨人・秋広 原、長野超えで逆転新人王 絶好調7月ペースなら“先輩の道”

[ 2023年8月1日 05:30 ]

巨人・秋広
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 巨人・秋広優人内野手(20)が31日、新たに起用されている5番打者としてチームへの貢献を誓った。リーグ5位の打率.295をマークし、7月は6本塁打と好調をキープ。3位・DeNAに0.5ゲーム差からの上位進出と、阪神・村上頌樹投手(25)との新人王争いでも大事な夏場へ、クリーンアップの責任を果たす。

 上位進出とともに新人王へ、勝負の夏となる。プロ3年目でブレーク中の秋広が、クリーンアップとして8月攻勢を誓った。

 「これまで通り、自分のことをしっかり全うできるように、その中でチームに貢献できればいい」

 7月28日の中日戦で規定打席に到達。73試合でリーグ5位の打率.295、10本塁打、34打点をマークする。チームは30日の中日戦で、8回に秋広の右前決勝打で4連勝。3位のDeNAに0.5ゲーム差に迫った。さらに、新人王の資格を持つ秋広は、8月以降の成績が初タイトルへの鍵を握る。

 「特にまだ考える余裕はない。目の前の一戦一戦をやっていくだけ」とするが、7月の爆発が続けば新人王争いの目安となる数字が近づく。球宴を挟んで4試合連続本塁打を放つなど、7月は21試合でチームトップの6本塁打を量産。3.5試合に1本塁打の7月のペースが続けば、残り52試合で24本塁打に届く。

 過去、巨人の野手では81年の原辰徳(現監督)が打率.268、22本塁打。10年の長野が同.288、19本塁打で新人王を獲得した。最大のライバルとなる阪神・村上は、ここまで7勝5敗、防御率2.01。一騎打ちの様相も、秋広が打率3割&20発をマークすれば、セ・リーグでは19年のヤクルト・村上以来の野手での新人王にグッと近づく。

 1日からは打率.320、カード別最多タイの3本塁打をマークするヤクルト戦。後半戦6勝のうち3本の決勝打と勝負強さも光る若武者が、大きな目標にチャレンジする。(花里 雄太)

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