ソフトバンク・栗原 27歳自ら祝った人生初バースデー弾!!10失点首位陥落も光明

[ 2023年7月5日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3ー10日本ハム ( 2023年7月4日    ペイペイD )

<ソ・日>6回、2ランを放つ栗原。投手・伊藤(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは4日、ペイペイドームで日本ハムと対戦し、0―8の6回1死一塁で、栗原陵矢外野手が、この日迎えた27歳の誕生日を自ら祝う9号2ランを放ち意地を見せた。しかし先発の和田毅投手(42)が4回途中5失点を喫するなど、投手陣は今季ワーストタイの10失点を喫し完敗。連勝は5でストップし再び首位から陥落した。

 “持っている”などではない。もはや意地だ。副主将でもある栗原が、自らを祝うのではなく反攻態勢を示した。0―8の6回1死一塁、2ストライクから先発・伊藤の外寄り148キロを呼び込んで強振した。右中間テラス席へと飛び込む9号2ラン。伊藤の129球目を仕留め、直後に右腕を降板させた。

 「打ったのは、真っすぐです。とにかく集中して打席に入りました。しっかりと自分のスイングができたと思います」

 6月14日のヤクルト戦以来14試合ぶりのアーチ。それまで無得点に封じられていた剛腕に一矢報いた。これで7月の1発目を27歳の誕生日に放った。本拠地ペイペイドームでは6月8日のDeNA戦以来の本塁打。3万3570人の観客が、各自で事前に準備した「おめでとう」などと書かれた祝福グッズを続々と掲げたが、惜しくも人生初のバースデーアーチは空砲に。栗原は、淡々とダイヤモンドを一周した。

 この日は、3打数で1本塁打のみの2打点1四球。4点を追う2回先頭での27歳初打席は空振り三振。2ラン後の8回1死では遊飛だった。ただ、8試合ぶりの打点をマーク。トップの近藤に2差に迫るリーグ2位の42打点とした。

 1日の西武戦から2試合連続マルチ安打。そして、この日で3試合連続安打。この日は6番での出場だったが、打順は開幕4番から7番まで下がる現状。それでも自慢の強打で打線を鼓舞し続けている。

 今季最多を更新する6連勝はお預け。今季ワーストとなる7点差負けでチームの連勝も5で止まった。6回に2点を返したが、その時点で5点差。いずれも逆転勝ちで5連勝を飾っていたが追いつくことすらできなかった。藤本監督は「負けるときは、こういうもんですからねー。はい、あす切り替えて頑張りましょう」。自らにも言い聞かせた。

 オリックスが勝ったため、再び2位に転落。7月の初黒星となったが栗原は、チームのために、もがき続ける。「この後も、何とかできるように頑張っていきます」。一つ年を重ねた栗原が次こそ気持ち良く自らのバットで勝利を祝う。(井上 満夫)

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