阪神・才木 改良フォークで巨人・丸を3球三振! 岡田監督も納得「いいもの見せてくれた」

[ 2023年3月13日 05:15 ]

オープン戦   阪神5―3巨人 ( 2023年3月12日    甲子園 )

<神・巨>初回、フォークを投じる才木(撮影・岸 良祐)
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 阪神の才木浩人投手(24)が12日の巨人戦で改良したフォークボールに手応えをつかんだ。6日の侍ジャパンとの強化試合で大谷に被弾したことで“高速落下”への進化を試み、オコエ、丸から空振り三振。3回無失点に抑え、4月2日のDeNAとの開幕第3戦へ順調に前進した。

 才木はキュキュッと落ちるフォークでオコエのバットに空を切らせた。初回を3球三振で発進し、2回先頭の丸もフォークを決め球に3球三振に退けた。高速で沈む軌道に確かな手応えがあった。

 「スライダー気味に落ちていたのを、球速を上げてスプリット気味にしました。大谷さんに打たれて悔しかった。対戦できたことをプラスにしたかった」

 6日の侍ジャパンの強化試合に先発し、136キロフォークを大谷にバックスクリーンまで運ばれた。低めを突いて左膝を地面に着かせて完全に体勢を崩しながら、最後は右手一本で放り込まれた。

 「ベストボールでした。絶対に空振り三振だと思いました」

 何度も見直しても失投ではない。以来5日間で世界にも通用するレベルを目指した。「ビーズリーが詳しくて、この選手がこう投げている、もっとこうしたら、こう落ちる、などアドバイスをもらいました」。挟む人さし指と中指の感覚を狭め、縫い目をどう絡ませるか。「理想は145キロ。まずは140キロ」。丸を仕留めた3球目は139キロ。大谷に被弾した時から早くも3キロもアップした。

 最速152キロの直球も効いて3回を被安打1の無失点。抜群の内容に岡田監督もにんまりだ。「逆算してローテーションに入れるピッチャーですから。いいものを見せてくれましたね。大谷に打たれてフォークを改良?ははは、まあ、いい方向に向かってくれたらいいですよ」。既に確定した開幕第3戦への歩みは力強い。(畑野 理之)

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2023年3月13日のニュース