ヤクルト 振り子投法のドラ1・吉村 4回零封でローテまたまた前進

[ 2023年3月13日 05:30 ]

オープン戦   ヤクルト5-2広島 ( 2023年3月12日    マツダ )

<広・ヤ>ヤクルト先発・吉村(撮影・平嶋 理子)
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 開幕ローテーション入りへまた前進した。ヤクルトのドラフト1位・吉村(東芝)が4回1安打無失点。これでオープン戦3試合、9イニングを無失点中の即戦力右腕は「立ち上がりは少しリズムに乗れなかったけど、2回以降はストライク先行でテンポよく投げられた」と冷静に振り返った。

 始動時に左足を後方の一塁側に上げてから前方へ振り上げる「振り子投法」から多彩な変化球を操った。3回1死で秋山を真ん中低め137キロフォークで空振り三振に打ち取るなど4三振を奪い「どんな球でも比較的、ストライクを取れる」と胸を張る。3試合で直球、スライダー、カットボール、カーブ、フォーク、ツーシームの持ち球のいずれでも三振を奪っているハイレベルな投球術を持つ。

 9日に古巣の東芝がスポニチ大会を連覇した。昨年の決勝で10奪三振で完封するなど大会2勝でMVPを獲得した右腕は「社会人野球は一発勝負。一球の重みを学んだ」と感謝する。緊迫した試合を積み重ねたことは今に生きている。

 高津監督は「カウントも有利につくれ、不利になってもいろんな球種でストライクが取れる」と評価。開幕ローテーション入りについては「何とも言えない」としたが、近づいたのは間違いない。「自分の球が開幕に向けて投げられるように合わせていきたい」と吉村。アピールを続ける。(青森 正宣)

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2023年3月13日のニュース