ブルージェイズ・菊池 オープン戦無失点を継続 4安打、3四球で毎回走者を背負うも要所締める

[ 2023年3月13日 07:27 ]

ブルージェイズ・菊池(AP)
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 ブルージェイズの菊池雄星投手(31)が12日(日本時間13日)のフィリーズ戦に先発。2回2/3を投げ、4安打無失点だった。2度も満塁のピンチを背負いながらも得点は許さず、オープン戦無失点を継続。3四球を与えるなど制球にも苦しんだが、4つの三振を奪うなど要所を締めた。61球中、ストライクが38球で直球の最速は95・6マイル(約153・8キロ)を計測。オープン戦4試合で計9回2/3を投げ、防御率は依然として0・00を続けている。

 初回2死から3番アレク・ベームに真ん中に入ったチェンジアップを二塁打され、4番ニック・カステラノスには四球とピンチを迎えたが、5番ジョシュ・ハリソンの際にダニー・ジャンセン捕手がけん制で一塁走者を刺し、ピンチを切り抜けた。2回は1死から連打を浴び、2死後に四球を与えて2死満塁のピンチを迎えたが、1番ブランドン・マーシュを95・2マイルの外角高め直球で見逃し三振に仕留めた。

 3回は2番リース・ホスキンスと3番ベームを外角高めの4シームで連続空振り三振に抑えたが、その後に味方失策、安打、四球でまたしても満塁のピンチを迎えた。この時点で球数は61となったため、2番手投手にマウンドを譲った。菊池は今キャンプで先発5番手の座を争う立場。この日は荒れ気味だったが、安定感ある投球を続けている。試合後、ピート・ウォーカー投手コーチは地元紙の記者に「まだ決定はしていないが、この春の菊池は素晴らしい。嬉しく思っている」と話した。

 菊池本人は「去年とは打者の反応が違う。去年とは違うアプローチで打者に向かっていける」と現状を説明。「最も重要なのは初球にストライクを取れること。今はそれができているし、満足している」と言う。この日はのべ16人の打者と対戦し、初球ストライクは9度。ウォーカー投手コーチは「キャンプの序盤、菊池がここ数年で今が一番良い状態と話していた。ここまでその通りだし、彼を信じている」と語った。試合はブルージェイズが8-3で勝っている。

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2023年3月13日のニュース