わずか1安打でヤクルト3連敗 オリックスに王手かけられる マクガフまたも失策そして失点と自滅

[ 2022年10月29日 21:44 ]

SMBC日本シリーズ第6戦   ヤクルト0―3オリックス ( 2022年10月29日    神宮 )

<ヤ・オ>9回2死、村上(55)が空振り三振に倒れ、厳しい表情の高津監督(右)(撮影・北條 貴史)
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 2年連続4度目の顔合わせとなった「SMBC日本シリーズ2022」は29日、第1、2戦の会場だった神宮球場に戻って第6戦が行われ、セ・リーグ優勝チームのヤクルトはわずか1安打で第4戦(京セラD)に続いて零敗を喫し、パ・リーグ覇者のオリックスに3連敗で王手をかけられた。

 中6日のヤクルト右腕・小川、中5日のオリックス左腕・山崎福と両先発の投げ合いで、息詰まる投手戦。0―0のまま迎えた6回、小川が2死一、二塁から5番・杉本に内角高めへの142キロ直球を右前に弾き返され、ついに先制を許した。これが決勝点。小川は6回で88球を投げ4安打1失点と好投したが、打線の援護に恵まれず。球団では1997年の石井一久(第1、5戦)以来25年ぶり6人目となる同一シーズンの日本シリーズ2勝目を逃した。

 打線は山崎福から初回に1番・塩見が中前打を放ったが、青木が併殺打に倒れて先制機を逃すと、ここから無安打が続いた。0―0だった4回には1死から山田、村上の連続四球で一、二塁としたが、オスナ、中村が凡打。1点先制された直後の6回には2死から再び山田、村上の連続四球で一、二塁としたが、オスナが3球三振に倒れた。

 0―1で迎えた9回には27日の第5戦(京セラD)で1点リードの9回に自らの失策で追いつかれ、吉田正にサヨナラ2ランを喫した守護神マクガフが、この日も自らの適時失策などで2失点とまたも不安を残す内容となった。

 ヤクルトは26日の第4戦で6安打零敗を喫したが、この日は1安打。終わってみれば、安打は初回先頭の塩見だけだった。日本シリーズでの1安打は2020年第3戦の巨人以来2年ぶり3度目で、球団初の屈辱となっている。3番・山田、4番・村上はともに2四球を選んで出塁したが、それぞれ2打数無安打。これで山田は15打席連続無安打、村上は13打席連続無安打となった。

 【ヤクルトの2022年日本シリーズ結果】
22日(神宮) ○5―3
23日(神宮) △3―3
25日(京セラD)○7―1
26日(京セラD)●0―1
27日(京セラD)●4―6
29日(神宮) ●0―3

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