オリ、連敗7でストップ　代役が大役!大城1号、中川圭が決勝打

パ・リーグ   オリックス4－2日本ハム （ 2022年5月10日    札幌D ）

＜日・オ＞3回、ソロを放つ大城（撮影・高橋茂夫）
Photo By スポニチ

　代役が大役を果たした。オリックスは吉田正、安達ら3選手が新型コロナウイルス陽性判定を受けて離脱する苦境で、大城が1号ソロ、中川圭が決勝打など2人で計3得点。ようやく5月初勝利。チームの連敗を7で止めた一丸姿勢に中嶋監督は手応えを口にした。

　「（主力が）いないので。しょうがないのですが、その中でどれだけ、みんなが、どういう意識でやるのか見せてくれたのかなと」

　まずは安達の代役で、この日昇格した大城だ。「2番・二塁」で今季初先発。初回1死無走者で中前打を放って口火を切り、二盗も決めて好機拡大。すると吉田正の代わりに「3番・左翼」を任された中川圭が左越え適時二塁打を放ち、「つないでいく意識で打席に入った」と続いた。

　采配にも執念がにじんだ。その後2死一、三塁で打者・紅林の6球目に一走・宗がスタート。捕手・宇佐見が二塁送球する間に三走・中川圭が本塁生還を果たした。主砲を欠く中で巡ってきた好機をものにした“奇襲”ホームスチールは、確かに流れを引き寄せた。

　昨季リーグ優勝したレギュラーで、この日の先発に名を連ねたのは宗と紅林だけ。コロナ禍の影響は続くが、ひとまずトンネルは抜けた。「何とか明日（11日）つなげます」と指揮官。ここから仕切り直す。（湯澤　涼）