トヨタ自動車・北村、適時打2本で勝利に貢献「この大会は勝ちにこだわって」

[ 2022年4月15日 17:51 ]

社会人野球第64回JABA岡山大会   トヨタ自動車5―2三菱自動車倉敷オーシャンズ ( 2022年4月15日    倉敷マスカット )

7回に貴重な2点二塁打を放ったトヨタ自動車・北村
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 Aブロックのトヨタ自動車・北村祥治内野手が2本の適時打を放ち勝利に貢献した。「2番三塁」として先発出場。ハイライトは1点優勢で迎えた7回1死一、二塁の好機だった。

 「前のバッターが四球でつないでくれていたので思い切っていけたと思います。外野も前だったし、単打では1点入らない。そういう意味では狙い通りの打撃をできました」

 カウント1―1からの3球目だった。右腕・彦坂魁人が投じた真ん中外寄りのストレートをフルスイング。白球は中堅の頭上を越える2点タイムリーとなり、粘る相手を突き放した。

 二つの助言を結果につなげた。岡山大会開幕直前。多木裕史に教えを請うと、10年目のベテランからは「全てのボールを打ちにいくぐらいの気持ちじゃないと、間に合わなくなってしまうよ」と打席での心構えを説いてもらった。さっそく、その日の打撃練習から実践。従来にはなかった新たな感覚を手に入れたという。

 北村の持ち味は、豊富な経験に基づいた高い野球脳。2番起用の最たる理由である半面、打席内で自ら制約をかけすぎる部分もあった。先の静岡大会では3試合で12打数2安打。多木からのアドバイスと前後して、藤原航平監督からは「窮屈になってないか?いくときは思い切っていけばいいから」と背中を押された。7回の2点打は、指揮官の言葉を有言実行したからこそ。2回の左前適時打とあわせ、十二分に役割を果たす一日となった。

 「課題をつぶしながらですが、この大会は勝ちにこだわってやっていきます」

 貪欲に、着実に、白星を積み重ねていく。
 

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2022年4月15日のニュース