亜大・田中幹 リーグタイ1試合6盗塁!1メートル66のスピードスターが日大・真中に並んだ

[ 2022年4月15日 05:30 ]

東都大学野球第2週最終日   亜大13ー4国学院大 ( 2022年4月14日    神宮 )

<国学院大・亜大>3回、打者・山下の時、本盗を決め喜ぶ亜大の三走・田中幹(撮影・西海健太郎) 
Photo By スポニチ

 3回戦3試合が行われた。亜大は、今秋ドラフト候補に挙がる田中幹也内野手(4年)がリーグ歴代最多タイとなる1試合6盗塁をマーク。チームもリーグ新記録の12盗塁と機動力を駆使して13―4で国学院大に大勝。駒大は4―2で日大を下し、中大は延長10回タイブレークの末に2―1で青学大にサヨナラ勝ちした。

 雨に濡れる人工芝でも50メートル5秒9の快足は止まらない。3―1の3回無死一、三塁から三塁走者・田中幹が重盗で生還。1イニング2盗塁で勢いに乗った。

 「相手が嫌なことは盗塁だと思う。亜細亜にいた大石(元近鉄)さん、赤星(元阪神)さん。そういう選手を目指したい」

 1メートル66の主将が30年ぶりのリーグタイ記録となる1試合6盗塁を達成。4回は二盗、6回は二盗、三盗と盗んだ。8回は無死二塁から右前打で出塁し、二盗に成功。92年春の日大・真中満(元ヤクルト)に並んだ。勢い付いたチームは、16年秋に同じ国学院大戦でつくった記録を1つ更新する1試合12盗塁のリーグ新記録。生田勉監督は「幹也が元気だとチームにスピード感がある」と目を細めた。

 東都リーグ通算35盗塁を誇る。2年秋は10試合10盗塁で最多盗塁に輝き、当時中大4年だった五十幡(現日本ハム)の5盗塁を上回った。中学3年時に陸上全国大会の100メートルと200メートルでサニブラウンを破り「サニブラウンに勝った男」の代名詞を持つ五十幡の2倍も走り「あれだけ足の速い選手に勝てたというのは自信になりました」と振り返る。

 駒大・野村謙二郎(元広島)が87年春に記録したシーズン18盗塁までは残り10。「狙っていきたい」と新たな記録に照準を合わせた。(柳内 遼平)

 ◇田中 幹也(たなか・みきや)2000年(平12)11月28日生まれ、神奈川県出身の21歳。小2で野球を始め、中学時代は相模原リトルシニアに所属。東海大菅生(東京)では2年夏に「1番・遊撃」で甲子園に出場し4強入り。亜大では1年春からリーグ戦に出場し、同年の大学日本代表に選出された。1メートル66、64キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2022年4月15日のニュース