掛布雅之氏 「耳にタコ」ができるほど言われた“江川対策”も監督から「お前は打っても構わない」

[ 2022年2月4日 20:31 ]

掛布雅之氏
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 阪神OBの掛布雅之氏が4日に更新された野球評論家の江川卓氏(66)のYouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」で対談し、現役時代にミーティングで伝えられた“江川対策”を明かした。

 江川氏と対談した掛布氏は「先発が江川ってなった時、当然ミーティングがあるでしょ」と切り出した。江川氏は「どんなミーティングしてたの?」と内容が気になり「今は俺ももう投げないしね」と問いただした。

 掛布氏は「耳にタコができますくらいのミーティングしかないよ」とし「高めのストレートは捨てろ。これしかないよ」と明かした。ただ、ミーティング後、監督に呼び止められ「お前はそのストレートを打ちたいんだろ?」と聞かれたという。

 「そうです」と正直な気持ちを伝えると「お前は打っても構わない」と特別に許可されていたことを振り返った。この監督の指示に「すごくわがままな勝負をさせてもらったと思っている」と掛布氏は感謝した。

 また、近年そういった力と力の勝負というのが少なくなったことに掛布氏は「そういうのって必要だと思うでしょ?チームの勝ち負けを度外視した部分って」と尋ねると「思うよ。お客さんが来て、そこだけシーンっとなるみたいな」と江川氏は答えた。

 掛布氏は「今の阪神の大山は4番を打って頑張りましたけど、彼の大阪なんかのテレビのインタビューで『チームが勝つために』って。まぁそれは当然、我々もそうじゃない。でも『江川のボールを打ちたいんだ!』とか、そういうわがままな4番バッターが、もうちょっといてもいいんじゃないかなって気がする」と現在のプロ野球界の4番バッターに物足りなさを感じているようだった。

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2022年2月4日のニュース