マエケン4勝目 ハイソックスのオールドスタイル「思い切って初めてのことを試そうと」

[ 2021年7月5日 07:58 ]

ロイヤルズ戦で好投したツインズ・前田(ロイター)

 ツインズの前田健太投手(33)は4日(日本時間5日)、カンザスシティでのロイヤルズ戦で今季13度目の先発登板。6回2安打無失点10奪三振と今季最高の投球を披露した。

 初回は先頭打者に四球を与え、2回は2本の単打を許したが、3回からはリズムに乗り、4イニング連続で3者凡退に抑えた。3回は1番メリフィールドを82・9マイル(約133・4キロ)のスライダー、2番ベニンテンディを84・8マイル(約136・4キロ)のチェンジアップで連続空振り三振。4回は4番ペレスを92・7マイル(約149・2キロ)の2シームで空振り三振、5番オハーンを93・5マイル(約150・4キロ)の直球で左飛。5回は7番ダイソンを80・2マイル(約129キロ)のスライダーで空振り三振、9番ロペスを92・8マイル(約149・3キロ)の直球で見逃し三振。6回は2番ベニンテンディを86マイル(約138・4キロ)のチェンジアップで空振り三振、3番サンタナにはこの日の最速94・3マイル(約151・7キロ)の直球などで追い込んだあと、80マイル(約128・7キロ)のスライダーで空振り三振。

 気温31度の暑さの中、前田は汗を流しながら、テンポの良いピッチング。腕が振れ、直球に勢いがあり、変化球も切れた。空振りの数は18個に登った。試合はツインズが6―2で勝ち、前田は今季4勝目となった。

 試合後の一問一答は以下の通り。

 ――今日はとても良かった。
 「今まではボール球が多くて四球を出していた。自分のマインドを変えて、ストライクゾーンでどんどん勝負するピッチングを意識しました」

 ――先頭のメリフィールドに四球を与えた時、首を振っていた。
 「四球を出してしまっていたことと同時に、リズムが悪かったのが今季の自分についての反省点。マウンドで考えてしまう時間が多かった。しっかり間を詰めてテンポよく投げようと」

 ――直球のスピードも上がっていた。「久しぶりに強く腕を振れた。今までは細かいところを狙いながら打ち取ろうとしていた。もちろん今日も細かいところを狙う時もあったが、4シームを思い切って腕を振ってストライクゾーンへというピッチングもできた」

 ――今日はハイソックスを履いて投げた。「デーゲームはナイトゲームよりも身体が重かったりする。気分転換にハイソックスにしてみようと。プラス今季自分が悪すぎるので、思い切って何かを変えようかなと。投球フォームとか、マインドを変えるのももちろんですけど、思い切って初めてのことを試そうと。なにか自分を変えるきっかけになればと。練習で履いてみたら思ったより似合っていて、試合で使おうかなと」

 ――暑い中で好投。夏男の本領発揮か。
 「夏男かどうかはわからないが、寒いよりは暑いほうが良い。久しぶりに気持ちよく腕が振れた感じがある」

 ――この投球がいいきっかけになる。
 「なると思う。前回も結果は悪かったけど、打たれた打球は悪くなかった。ホームランとか長打ではなかった。投げているボールは良くなっていたが、変なヒットが続くときは、たぶん僕のテンポが悪くてヒットになる。リズム良く投げることで野手が良いプレーをしてくれたり、良い当たりがアウトになったりすると改めて思った。今日はリズムを大事にしました」

 ――チェンジアップも良かった。
 「少しスピードが落ちて82、83マイルだったが、良いときは85、86でしっかり落ちて、空振りが取れていた。今日は少し速度を意識しながら投げました。シーズン最初の方は、強く振ってなかなか空振りが取れなかったので、ここ最近は速度を落として落差を大きくしようとしていた。徐々に4シームのスピードも戻って、チェンジアップのスピードも出せそうな感じがあった」

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