オリックス・中嶋監督 「賭け」に成功し4カードぶり勝ち越し 週明けの虎狩りへ弾み

[ 2021年5月30日 20:35 ]

交流戦   オリックス8-7ヤクルト ( 2021年5月30日    京セラD )

<オ・ヤ(3)>選手交代を告げベンチに戻る中嶋監督 (撮影・奥 調)
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 オリックスは、息詰まるシーソーゲームを制して、4カードぶりの勝ち越しを決めた。交流戦の星を五分に戻した戦いを中嶋聡監督(52)は「何か、難しい勝ちでしたね…。本当に打者陣が諦めずに逆転してくれて、本当良かったですね」と振り返った。

 かつての米国大統領のフランクリン・ルーズベルトが「最も面白いスコア」とした8―7の「ルーズベルトゲーム」。クライマックスは5―7で迎えた8回だった。2死二、三塁から2番・宗が1点差に迫る中前打。なおも2死一、三塁、吉田正の打席で相手守護神・マクガフが登場した。カウント3―1から一走・宗が二盗に成功。この盗塁を指揮官は「ちょっと賭けになるかもしれなかった」と言った。

 「(一塁が空いて、吉田正が)歩かされる可能性もあるから。カウント3―2になってどうするのかなと思ったが、向こうも抑えを出してきているので、満塁にもしたくないだろうなと思いながら」

 フルカウントから吉田正は153キロ直球を捉え、右中間への2点三塁打。打率リーグトップの男が、しびれる局面で確実に結果を出した。

 打線は交流戦全6試合で2桁安打を記録。投手陣も頸部(けいぶ)痛で戦列を離れていた平野佳が再登録されるなど、戦う形は整ってきた。6月1日からはセ・リーグの首位・阪神と戦うため、甲子園に乗り込む。

 「セ・リーグの首位とか、6位とか気にしていない。まあ関西にいるので、素晴らしい情報がいっぱいありますから。80点くらいと評価している選手が、150点くらいの選手なんで」

 不敵な笑みとともに、交流戦の中盤戦へと突入する。

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