大阪桐蔭が智弁和歌山破り近畿V王手!主将・池田が意地のサヨナラ打「“やっと打った”と言われた」

[ 2021年5月30日 05:30 ]

春季高校野球近畿大会準決勝   大阪桐蔭3-2智弁和歌山 ( 2021年5月29日    皇子山 )

<大阪桐蔭・智弁和歌山>9回1死一、二塁、池田はサヨナラの左前打(撮影・井垣 忠夫)
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 準決勝2試合があり、大阪桐蔭は主将で「3番・中堅」の池田陵真(3年)が同点の9回にサヨナラ打を放ち、智弁和歌山を破って優勝した18年以来の決勝へ進んだ。智弁学園は京都国際に逆転勝ちし、16年以来の決勝進出。昨秋の近畿大会決勝と同じ顔合わせになった。

 主将の意地が試合を決めた。池田が2―2の9回1死一、二塁から左越えへサヨナラ二塁打。苦しみながらも決勝進出に導いた。

 「選抜が終わってから状態が上がりませんでしたが、試合になれば関係ない。チームが勝つことが一番です」

 2度の好機を含む4打数無安打。3度も倒れるわけにはいかない。遊ゴロに打ち取られた7回1死二塁と同じ内角のチェンジアップを好打し、「チームメートからも“やっと打ったな”と言われました」と胸を張った。

 選抜1回戦で智弁学園に敗れた翌日のミーティングで「同じ負けはしたくない」と選手全員で誓った。3年生だけの学年ミーティングも「今までとは比べものにならないぐらい」に増加。生活態度、練習のやり方など先頭に立って一つ一つを丁寧に見直した。きょう30日の決勝で3度目の激突。「自分たちの野球がどれだけできるか。そこだけを考えてやっていきたい」。甲子園には直結しなくても、近畿王者の称号は譲れない。(北野 将市)

 ▼大阪桐蔭・竹中勇登(今大会から背番号1を初めて付け、2失点完投)1番は正直うれしかった。ピンチの時は強気でいく、というのができた。

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