甲子園で輝いた下関国際・鶴田克樹投手の今 プロへの思いを明かす

[ 2021年5月26日 13:21 ]

東都大学野球2部・第5週第2日   東農大4―2大正大  ( 2021年5月26日    等々力 )

<東都大学野球2部 東農大・大正大>7回2失点の好投で勝利投手となった東農大・鶴田
Photo By スポニチ

 下関国際(山口)の鶴田克樹。彼の名前を覚えている甲子園ファンは多いだろう。エースとして2度の甲子園を経験。18年夏の甲子園では準々決勝で日大三(東京)に敗れるまで、3試合連続完投勝利。直球、スライダー、ツーシームなどをコースに投げ分ける投球で高校野球ファンをうならせた。

 “戦国東都”と呼ばれる東都大学リーグの2部が現在の舞台。東農大で3年生を迎えた彼のスタイルは今も変わっていない。140キロ前半の直球にカーブで緩急をつけ、ツーシームを中心とした横の変化で打者の狙いを外す。26日に行われた春季リーグ最終戦の大正大戦に先発した鶴田は7回5安打2失点で今季初勝利を挙げた。

 「あんまり(調子が)良くないと思いながら投げていた。全体的に高めに抜けていた。勝てたのは良かった」 昨秋は7試合で1勝0敗、防御率0・45の好成績を残したが、今季は6試合で1勝2敗、防御率3・81と成績を落とした。本人は「四球が多い。細かい制球力がなく(ボールが)真ん中に集まりすぎた」と振り返る。

 高校時はプロ志望届を提出するも、指名漏れを経験。夢の舞台への思いは「目指している。現状ではレベルアップしないといけない」と変わらない。

 「コーナーに投げられるのは凄い。ああいうピッチングをしたい」と阪神・西勇輝に憧れを抱く右腕は「長いイニングが投げられるようになったので、高めに浮くボールを減らしていきたい」と一歩ずつ階段を上る考えだ。課題をクリアした時、もう一度夢へ挑む。(柳内 遼平)

 ◇鶴田 克樹(つるた・かつき)2001年(平13)2月9日生まれ、福岡県北九州市出身の20歳。小3で野球を始め、早鞆中学校では軟式野球部に所属。下関国際では1年秋にベンチ入り。2年秋から背番号1。東農大では1年春からベンチ入り。球種は直球、スライダー、カーブ、フォーク、ツーシーム。1メートル78、90キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2021年5月26日のニュース