エンゼルス・ピンクの大谷、魅せた驚“足” MLB今季5位相当の快足で母の日初安打、CY腕バウアー攻略

[ 2021年5月11日 02:30 ]

インターリーグ   エンゼルス2-1ドジャース ( 2021年5月9日    アナハイム )

<エンゼルス・ドジャース>初回、バウアー(左)から遊撃内野安打を放つエンゼルス・大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が9日(日本時間10日)、ドジャース戦で昨季サイ・ヤング賞トレバー・バウアー投手(30)と初対戦。初回に今季全体5位相当の一塁到達スピードで遊撃内野安打をマークした。3回は四球で出塁して逆転のホームを踏んで勝利に貢献。米国での「母の日」に、母・加代子さん(57)譲りの高い運動能力を発揮した。

 大谷は打席から一塁までわずか4・06秒で駆け抜けた。初回だ。難敵バウアーとの初対戦。3球目のカットボールが止めたバットに当たった。遊撃手がやや右寄りに守っていたため逆シングルで捕球したが、当たりとしては平凡なゴロ。それを大きなストライドを生かした快足で、4試合連続安打となる内野安打にしてみせた。

 「スタットキャスト」によれば、この走塁が今季メジャー5位相当の秒速30・3フィート(約9・24メートル)を計測。大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者はツイッターで「秒速30フィート(約9・14メートル)がエリート(メジャートップレベル)の境界線。まさしくエリートだ」と興奮気味に投稿した。3回は四球を選び、その後にウォルシュの適時打で逆転の生還も果たすなど、バウアーからの勝利に貢献した。

 「母の日」の打者出場はメジャーで初。大谷はピンク色のバットやスパイクでプレーした。世界基準の高い身体能力は社会人野球の三菱重工横浜でプレーした父・徹さんだけでなく、元実業団のバドミントン選手で国体決勝でバルセロナ五輪日本代表の陣内貴美子と対戦経験もある母・加代子さんからも受け継いでいる。この日は幼い頃に撮った母とのツーショット写真が球場の大型ビジョンやテレビ中継で紹介された。

 試合前は11日(日本時間12日午前9時10分開始)のアストロズ戦先発に向け、ブルペンで20球を投じた。打撃もリーグトップタイの10本塁打と好調。地区最下位からの浮上に向け「我々は安定した投球を続け、攻撃的な試合をする必要がある」と言うジョー・マドン監督にとって大谷は不可欠な選手と言える。

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