ヤクルト・山田“大凶”から3年ぶりトリプルスリーを!ボンズ超え世界初4度目の偉業誓う

[ 2021年1月28日 05:30 ]

“大凶”をプラス思考で乗り越えるヤクルト・山田
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 ヤクルトの山田哲人内野手(28)が27日、18年以来となるトリプルスリー達成を誓った。このオフは国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、日本球界最長タイの7年契約を結び残留し新主将にも就任。すでにプロ野球記録となる3度のトリプルスリーを達成。4度目なら、バリー・ボンズのメジャー記録を抜いて“世界新”となる。

 新主将は変わらないこだわりを、隠そうとしなかった。11年目のシーズン。山田は、3年ぶり4度目の「代名詞」への挑戦を宣言した。

 「トリプルスリーというのは自分の中で毎年、目指している数字。去年、一昨年と達成できなかった。チームの最下位もですし、今年こそはという気持ちでやりたい」

 チャンスメーク、試合の流れを変える一発、バッテリーにプレッシャーをかける盗塁。攻撃面全ての要素で貢献する「トリプルスリー」はチーム順位を押し上げる。達成した3度のシーズンのうち15年は優勝、18年は2位と直結するのは間違いない。

 上半身のコンディション不良に苦しんだ昨季は94試合で、打率・254、12本塁打、8盗塁と苦しんだ。「もう一度自己管理を徹底しないといけない。走るにしても足は大事なので、メンテナンスを一年間しっかりしていきたい」と体調面を鍵に挙げた。

 2年連続最下位に沈むチームは浮上を図るべく、オフに内川、メジャー通算77本塁打の実績を誇るサンタナらを獲得。自身も国内FA権を行使せず、残留を決めた。黙々と練習に打ち込むタイプだったが、高津監督に直訴し、主将に就任。「やることは変わらない。結果を残さないといけない立場なので、必死に練習したい」と意欲的な姿勢を示した。

 初詣では恋みくじを引き「大吉」を引いたとSNSで明かしていたが、実は普通のおみくじも引き「大凶」だった。「引いた瞬間、結んだ。内容は見ていない」としたが「大凶を引けるのもなかなか、ない。気持ちの問題ですから。プラス思考で」と笑い飛ばした。メジャーでも未到の4度目のトリプルスリーは、おみくじに頼らず自らの手で達成する。(柳内 遼平)

 ▽おみくじ「御神籤」と書き、その始まりは鎌倉時代。神社によってくじの種類、順番は違いがあるが、上から大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶・大凶となるのが一般的。ある調査では大吉が出る確率は20%ほどで、大凶は0.015%とされている。

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