韓国球界に精通する室井昌也氏 阪神が獲得ロハスは常に全力で勤勉な男

[ 2020年12月26日 05:30 ]

阪神と来季の契約を結んだメル・ロハス・ジュニア(右はアレックス夫人、中は息子のクルーくん)(球団提供)
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 韓国野球委員会(KBO)公認の名鑑を発行するなど、韓国プロ野球界に精通する室井昌也氏(48)が阪神入りの決まったメル・ロハス・ジュニア外野手(30=前韓国・KT)についてスポニチに原稿を寄せ、常に全力で研究を怠らない人柄を紹介した。

 韓国KBOで本塁打と打点のタイトルを獲得し、MVPに輝いたメル・ロハス・ジュニア。3年連続3割100打点を記録し、助っ人最強打者の座に君臨するが、3年前に獲得した韓国KTの李忠武イチュンム運営次長は、これほどの活躍を想像しなかったという。

 「2017年のシーズン途中、補強候補3人のうちの1人。その中で数字上、一番魅力がない選手がロハスでした」

 当時27歳。メジャー経験がなく、3Aでは同年6月9日時点で打率・259、6本塁打、31打点だった。

 「しかし、走れるし守れる。メジャーでやるには打撃の正確さやバットスピードは物足りないが、韓国なら『失敗はしない』と思って決めました」

 当時のロハスはメジャーを目指し、アジアにはまったく興味なし。KTの誘いに1週間悩んだが、韓国行きを決断してからはレベルアップにまい進した。

 「常に一生懸命で一塁には必ず全力疾走。打撃で気になることがあれば、試合中でもベンチ裏ケージでチェックを欠かさなかった」

 李次長は韓国での成功に「高い適応力」を挙げる。「韓国語会話の7割は理解し、しかも、ハングルを書けるし、読める。キムチ鍋が好きで辛いものもOK。ソフトな性格でいつも若手選手と親しく会話しています。父親が元メジャー選手というのも長所で、野球で成功したいという欲が人一倍強いです」。向上心を欠かさない全力プレーの穏やかなスラッガー。そんな彼が虎ファンに愛されないわけがない。

 ◆室井 昌也(むろい・まさや)2004年から毎年、韓国野球委員会(KBO)公認『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』を編集・発行する「韓国プロ野球の伝え手」。韓国留学中の02年、大統領杯国際ウリマル雄弁大会で外国人部門最優秀賞。著書にスポーツ朝鮮紙上での連載をまとめた『野球愛は日韓をつなぐ』など。有限会社ストライク・ゾーン社長。リポーター、MCとしても活動している。72年、東京生まれ。

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