阪神・糸原　5年目で初の減俸…悔しさ糧に“泥んこ2番”になる！目標はソフトB・中村晃

契約更改し、会見する糸原（撮影・平嶋　理子）
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　阪神・糸原健斗内野手（28）が16年ぶりリーグ優勝を目指す来季へ“泥んこ2番”を掲げた。18日に西宮市内の球団事務所で交渉し、500万円減の年俸5500万円で契約更改。4年連続日本一に輝いたソフトバンク・中村晃を2番打者の理想像とし、貢献する決意を明かした。

　「巨人にけっこうな（7・5）ゲーム差をつけられて悔しいシーズンだった。来年は死に物狂いで泥んこになって。そういうプレースタイルだと思う」

　右手有鉤（ゆうこう）骨骨折とコロナ禍で2度の離脱を味わうなど不本意なシーズンを過ごし、来季5年目で初の減俸を経験した。18年開幕戦からの連続出場も312試合でストップ。苦しんだ分、はね返す思いは強く、役割も分かっている。

　「より一層、相手に嫌がられるバッターになりたい。近本は積極的にいくタイプで、僕は2番をやらせてもらってますけど、ピッチャーに球数を投げさせたりジャブを打っていけたら嫌だと思う」

　理想は「粘れますし、四球も取れますし（投手は）嫌だと思う」と分析する中村晃だ。もともと選球眼はチーム内でも屈指とあって「毎年掲げている。来年こそは出塁率4割」とキャリア初の大台超えにも照準を定めた。

　「ガツガツとか、そういうプレーをファンの方も期待している。泥んこになって、チーム一丸となって。そういう姿勢を見せればチームも勝利に向かっていくと思うので意識していきたい」

　背番号33の戦闘服が汚れた分だけ、猛虎は強くなる。（遠藤　礼）