東大野球部練習納め 連敗ストップへ打球速度アップから活路見いだす

[ 2020年12月19日 20:04 ]

連敗ストップへ打球スピードアップを掲げる東大・井手監督(左)と大音主将
Photo By スポニチ

 東京六大学の東大野球部が19日、今年度の練習を納めた。大音周平新主将(3年、湘南)は「改革」をテーマに、チームを変えていくと意気込んだ。

 「東大は負け続けるから悲劇の…とか言われるけど、ボクらはその葛藤(かっとう)に引っ張られちゃいけない。どこが戦いやすいとかじゃなく、1試合1試合勝ちを積み重ねたい」。今秋リーグ戦は0勝1分9敗の最下位。17年秋から続く連敗は「56」に伸びたが、単なる連敗ストップで満足すべきではないと訴えた。

 東大生らしいデータ処理能力で、壮大な野望を「現実」にしていく。今秋から部員を班ごとに分け、取り組む体幹トレーニングと筋肥大。キーワードは打球速度アップだ。

 「打球速度が150キロ以上だと、六大学では内野の間を抜けるヒットになりやすい。角度を上げるフライボール(革命)で長打を狙うのではなく、打球スピードを上げられれば…」。東京六大学連盟が昨秋から神宮で採用したトラックマン、さらに同大が所有する「トラッキングシステム「ラプソード」を駆使して弾き出した数字。今オフの自主トレから来春まで現在より30キロ増が目標だ。

 今春の慶大戦はサヨナラ負けこそしたが、大音は捕手としてラプソードがリードに役立ったと実感した。惜敗が目立った20年を終え更新し続けた相手データを下に、1月9日から東大の21年シーズンが始まる。「3年生でずっと話してきた。そこ(データ解析)では(他5大学より)一歩上に出られるんじゃないかと思う」。大音が自らを納得させるように話した。

続きを表示

2020年12月19日のニュース