プロ側「ドラフト戦略がガラッと変わる」 中京大中京・高橋宏斗のプロ志望表明受け

[ 2020年10月6日 16:15 ]

甲子園高校野球交流試合の智弁学園戦で10回を投げ切った中京大中京の高橋宏斗
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 最速154キロ右腕の中京大中京・高橋宏斗投手(18)のプロ志望表明に、プロ側もドラフト戦略の練り直しが迫られる。

 中日・松永幸男スカウト部長は慎重に言葉を選びながら「まずは、本人やご家族が希望した進路(大学進学)がかなわなかったことについては残念だった思う。ウチとしては今すぐどうこうは言えない。志望届が提出されたら、じっくり考えていくことになると思う」と話した。19年ドラフト1位・石川(愛知・東邦)、18年同1位・根尾(大阪桐蔭、岐阜出身)に続く地元の逸材を放っておく訳にはいかない。13日の球団のスカウト会議では根本から練り直すことになる。

 もちろん他球団も同様だ。広島の苑田聡彦スカウト統括部長は「進学希望と聞いていたのでリストからは外して考えていた。こんなことになるとは…。今後また会議があるから、そこで検討となるだろうが、ウチに限らず他球団も戦略がガラっと変わることになるのでは」と予測する。楽天の後関昌彦スカウト部長も「とにかく12日の締め切りまでは進学希望と言われている選手を含めて、全ての選手をフラットに見ている。締め切られた時点から再度考えていくことになる」と話した。

 投手では早大の155キロ左腕・早川隆久投手(4年)、トヨタ自動車の右腕、栗林良吏投手(24)らが1位候補となっている。

 U18日本代表監督でもある明徳義塾の馬淵史郎監督が「高校時代の松坂(現西武)以上の直球」と評した高橋宏の将来性を含め、難しい判断となる。

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2020年10月6日のニュース