ムネリン BC栃木の練習参加 入団の判断材料は「餃子が美味しいかどうか」

[ 2020年8月25日 05:30 ]

<BCリーグ・栃木の練習に川崎宗則が参加>ノックを受け返球する川崎宗則(撮影・郡司 修)
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 ソフトバンクや大リーグで活躍した川崎宗則内野手(39)が24日、栃木県小山市で行われたルートインBCリーグ栃木の練習に参加。「監督、コーチもよく知っているメンバーが多く、すごく優しくしてもらってありがたい一日でした」と穏やかな笑みを浮かべた。

 練習初日から川崎らしさ全開だった。室内練習場で打撃練習後、グラウンドに出てノックを受けた。灼熱の太陽の下「カモン!」「ここ勝負だ!」。一緒にノックを受けた若手選手やノッカー役の寺内監督にも声をかけるなど、その場の雰囲気を盛り上げていった。

 取材の場でもムネリン節は変わらない。4日間の練習後に入団するかを決めるが、判断材料に「餃子が美味しいかどうか」と答え、報道陣を笑わせた。栃木は初来訪。宇都宮市を中心とした名産の餃子については勉強済みで「『美味しい』」と聞いている。話と違うなと思ったら(入団を)考えさせてもらう」とまた笑いを誘った。

 昨年は7月から台湾プロ野球の味全に所属したが、今季は無所属のまま。地元の鹿児島や福岡で痛めた右肩をリハビリしながらトレーニングに励んだ。この日は三塁から一塁への力強い送球を何度もこなすなど、順調さをアピール。「まずゲームに出たいと思っているし、試合の中でいろんなプレーをしたい」と思いを膨らませた。

 自律神経の病気を発症し、18年3月にソフトバンクを退団した。体調を問われ「(体調に)万全とかはない。皆さんが腰痛を持っているのと同じ。付き合っていかないといけない。でも野球が好きで、やりたいからここにいます」と真っすぐ前を見つめた。ポジティブな思考を持って野球に取り組んでいく。
 初日の練習を終え「もちろん(栃木に)入る選択肢はある」と前向きな姿勢を見せた。元巨人の寺内監督や元ヤクルトの成瀬投手兼コーチなど顔見知りの球団関係者の存在も心強い。川崎の国内球界復帰が実現すれば、独立リーグに明るい話題が舞い降りそうだ。(川手 達矢)

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2020年8月25日のニュース