仙台育英、無念の背番号授与式…夏への誓い新た「日本一 五輪を超える夏」

[ 2020年3月12日 16:41 ]

スコアボードに「2020 夏 日本一 五輪を超える夏」と張り付けた仙台育英の選手たち
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 選抜中止決定から一夜明けた12日、宮城代表の仙台育英が、同校の室内練習場でユニホーム授与式を行った。

 悔しさ、せつなさ、やりきれなさ。様々な感情を胸の奥にしまい、選手たちは背番号を受け取った。「大会はないが、勝ち取った証。胸を張って受け取ってほしい。大会があったら胸を張って優勝を狙える戦力になった」。須江航監督の言葉をナインは静かに受け止めた。

 前日の午後6時すぎ。中止決定の一報からほどなくして、野球部のLINEグループに控え部員が「いろいろな感情を抱いていると思いますが、ここから気持ちを新たにして夏、絶対日本一をとりに甲子園に行くために、またここから全員でやるべきことを考えてやっていきましょう」と書き込んだ。一夜明け、選手たちはすぐに行動に移した。ミーティングでは、それぞれの思いを打ち明け、練習場のスコアボードに「2020 夏 日本一 五輪を超える夏」と張り付けた。

 「複雑な心境はあると思うけれど、ここが終わりじゃない」と声を大にした田中祥都主将に、須江監督も「成長に変えてくれると信じている」とうなずいた。集大成の夏へ、仙台育英が新たな一歩を踏み出した。

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