“初出場”消えても…平田・保科主将「最後まで開催検討に感謝します」

[ 2020年3月12日 05:30 ]

選抜高校野球大会 史上初の中止

植田悟監督から選抜大会中止の報告を受けた平田ナイン
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 21世紀枠で春夏通じて初出場だった平田(島根)の選手は、開催を信じて続けてきた練習中に一報を受けた。午後6時12分、すっかり日の暮れた自校グラウンドに内野照明がともる中、伊藤潤部長(51)から「大会中止」が告げられた。OBの植田悟監督(48)は「1月24日の発表以降、よく頑張ってきた。夏は必ずや、甲子園の土を踏みましょう」と声を掛け、選手19人とマネジャー3人は「はい!」と返事。島根県では全国大会出場を控える部だけが活動可能なため、報告をもって練習は打ち切られた。

 4日の方針発表から気持ちの揺れ動く日々を過ごしてきた。ショックで取材を受けられない選手もいるなか、感染防止のためマスク姿で取材に応じた主将の保科陽太は「正直、残念な気持ち。ウイルスのことはしょうがない」と目を潤ませたが「最後まで開催を検討していただいた高野連の方々に感謝します」と前を向いた。

 連日の報道で目にする新型コロナの脅威に、坂田大輝外野手は「(中止の)覚悟はしていた。あえて、その話題に触れないようにしていた」と苦しい胸の内を明かした。黒田泰司内野手は「逆にこれで目標が、より明確になった。夏に自分たちの力で出ます」と必死に気持ちを切り替えた。

 三島毅輔捕手は「他の部活は禁止の中、自分たちだけやらせてもらっていることにありがたみを感じた」と振り返る。植田監督が常々、口にする「当たり前のことなどない」という教えが浸透していることを感じさせた。(石丸 泰士)

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