健大高崎・戸丸主将 中止に理解も「体だけ甲子園へ飛んでいるのに…」

[ 2020年3月12日 05:30 ]

選抜高校野球大会 史上初の中止

センバツ中止の一報を受け、目頭を押さえながら会見を待つ健大高崎・戸丸主将(右は青柳監督)(撮影・西尾 大助)
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 昨秋の関東大会覇者・高崎健康福祉大高崎(群馬)も、動揺は隠せなかった。戸丸秦吾主将は「この決断は仕方ないのかな」と切り出しつつ、硬い表情で本音を漏らした。

 「甲子園という舞台がさらに遠く感じた。今は心と体が別々になって気持ちが追いつかない。体だけ甲子園へ飛んでいるのに、心は“それは無理”と受け止めている」

 今回の決定を受け15日からの関西遠征は中止となり、18日までは部活動の自粛期間に。ただ、現状を嘆いても進歩はない。「まだ夏がある。もう一回甲子園に出たいという気持ちをどれだけ強く持てるか。夏の(群馬)大会で優勝して健大高崎の名前をまた全国にとどろかせていければ」と前を向いた。

 12日のミーティングでは青柳博文監督が中止の経緯を説明後、戸丸もナインの前で決意を示す。「“今回のことがあったから夏は活躍できたと思えるように頑張ろう”と言うつもりです」。この悔しさを乗り越えるべく、自分たちとの戦いが始まる。

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