巨人・岡本 走り込み成果出た!好走塁&プロ5年で“初”三塁打 体重5キロ減で体キレキレ 

[ 2020年2月9日 05:30 ]

巨人紅白戦   紅組8―3白組 ( 2020年2月8日    サンマリン宮崎 )

初回2死一、二塁、石川の2点適時二塁打で生還する一走・岡本。捕手は大城(撮影・森沢裕)
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 足で魅せた!巨人・岡本和真内野手(23)が8日、宮崎キャンプで行われた紅白戦に白組の「4番・DH」で先発出場。初回に捕手のタッチをかいくぐる好走塁で一塁から一気に本塁生還し、4回にはプロ5年間の公式戦で記録していない三塁打をマークした。オフに体重5キロ減、体脂肪4%減の体質改善に成功。今季初実戦でいきなり成果を発揮した。

 100キロの巨体で風を切った。4回無死。岡本の打球が右翼線に落ちた。ボールが転々とする間にギアを上げて二塁ベースを蹴り、滑り込まず悠々と三塁へ到着。昨年のオープン戦では放っているものの、過去5年、公式戦1320打席で一度も記録していない三塁打をマークし「きっちり動けています」と体の切れを実感した。

 初回も走塁で魅せた。石川の二塁打で一塁から一気に本塁へ。最後は捕手のタッチを体をねじってかわし、左手でベースに触れた。「逃げるのは得意なんで。セーフになろうと思って還っているので、還れてよかった」とおちゃめに笑った。

 今季初実戦で走り込みの成果が出た。「土台をしっかりするため基本に取り組んでいる。守備も打撃も下半身を使う」とオフはランニングメニューに時間を割いた。1月のジャイアンツ球場での自主トレも練習全体の3分の1の時間を費やし、右翼と左翼のポール間走などを繰り返した。

 体質も変えた。オフは大好きなお菓子、ジュースと決別。体重は105キロから100キロ、体脂肪は22%から18%まで減った。引き締まった体で臨んだ今キャンプでは自身最速の50メートル6秒5を記録。フリー打撃中のファンに向けたアナウンスでは「トリプルスリーはなくとも3割30本塁打は確実」といじられているが、苦手だった走塁レベルも向上中だ。

 元木ヘッドコーチからコーチ室のホワイトボードに冗談で「岡本 石川 10日から2軍」と書き込まれ、奮起して臨んだ初実戦。4番筆頭候補の切れのある動きを見た原監督は「順調に来ているでしょう」とうなずいた。

 きょう9日の紅白戦は「4番・三塁」で出場する。チーム内で坂本らがインフルエンザを発症しているが「手洗いとうがいはしてます」と対策はバッチリ。元気いっぱいに主砲が突っ走る。 (青森 正宣)

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