阪神・守屋、3つの誓いで矢野監督を男に「ゼロに抑えてリズムを持ってくる」

[ 2019年12月4日 05:30 ]

大幅アップでサインした守屋(撮影・北條 貴史)
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 阪神の守屋功輝投手(26)が3日、西宮市の球団事務所で契約交渉に臨み、700万円から3倍以上となる年俸2300万円で更改した。今季57試合に登板したが、来季はさらなる飛躍へ3つの誓いをたてた。

 偽らざる本音だろう。「やっとプロ野球選手になれたと思います」。1軍登板試合数は1年目から0→4→1→4。それが57まで跳ね上がった。谷本球団本部長から「今年の象徴的な選手の1人だと思います」と指摘されたように、3倍以上の金額に誰も文句はない。そんな状況でも慢心せず、早くも来季に目を向けた。

 「50試合以上投げて今年より良い成績を残せるように。勝っている場面で逆転を許したり失敗することがあったので、来年はゼロに抑えてリズムを持ってくる。そんな投球をしたいと思います」

 防御率3・00は上々だが「勝ちパターン」を担うチームメートは1点台を叩き出している。「そうですね。成績は後から付いてくるという意識なので、任されたところでしっかり」と到達したい境地の1つに設定した。加えて、V奪回に欠かせない打倒・巨人の思いも口にした。

 「データが出た上で打ちにくると思うので、上回れるような成績を残したい」。今季は巨人戦8試合に登板して計8回1失点。東京ドームでは5試合5回無失点でCSファイナルSでも計4回無失点と完璧に抑えた。必死に攻略を試みてくるであろう宿敵打線よりも大きく進化し、再び封じる意気込みだ。

 矢野監督に可能性を見出され、チャンスを見事にモノにした。「“はい上がるぞ”と常に言われていたので“はい上がってやる”と思ってやってきました」。掲げた目標を達成すれば「ファンを喜ばせる」という“恩師”の想いを遂げることもできる。いくつものモチベーションを胸に、マークが厳しくなる来季へ突入していく。

 「ちょっとビックリしましたね…」と漏らした増額分は「貯金します」と笑った。今季はただの足がかり。プロ野球人生は、まだ始まったばかりだ。 (巻木 周平)

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2019年12月4日のニュース