阪神・青柳、今季ワースト5失点 121球粘投も「リズムつくれなかった」

[ 2019年6月6日 05:30 ]

交流戦   阪神3―4ロッテ ( 2019年6月5日    ZOZOマリン )

3回無死一塁、井上の左越え2ランを浴びた青柳(撮影・大森 寛明)
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 3年ぶりとなった千葉のマウンドも、ほろ苦さは変わらなかった。青柳は7回121球を要した粘投及ばず、今季自己ワースト5失点で4敗目を喫した。

 「何とか粘って、最低限イニングを多く投げることはできましたが、味方に先制してもらった直後に逆転を許してしまうなど攻撃のリズムを作る投球ができませんでした」

 ZOZOマリンでは16年6月8日以来の登板。3年前は5回途中6安打6失点と洗礼を浴びた。成長した姿で悪夢を払拭(ふっしょく)したかったが、不運が重なった。先制点をもらった直後の2回は1死一、三塁から吉田に左前適時打を浴びた。なおも1死一、三塁から荻野の遊ゴロを木浪がはじき、2点目を失った。

 「味方の失策より、井上さんの本塁打や、レアードの二塁打だったり、もっと防げる部分はあった。一発がある球場で一発を打たれて、反省点です」

 悔やんだのは3回。無死一塁で「なぜ曲がらなかったのか分からない…」と甘く入ったスライダーを井上に左翼席に運ばれた。1点差に迫っていた5回にも2死一塁からレアードに左越え適時二塁打を浴びた。

 5点を奪われても早期降板とならなかったのは信頼の証しだ。矢野監督は「最後は球数も増えていった中で、どうしようかなと思ったけど粘ってくれたから、こういう試合になった」と一定の評価を与えた。開幕から先発ローテーションの一角を守り、個人的には4勝4敗で五分の星取り。底力を見せるのはここからだ。 (遠藤 礼)

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2019年6月6日のニュース