楽天ドラ1近藤 マー級迫力 スカウト部長「球持ちが良くなれば化ける」

[ 2018年1月14日 05:30 ]

ブルペン入りし、ミットめがけて投げ込む近藤
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 楽天のドラフト1位右腕・近藤(岡山商大)が仙台市内の2軍施設で行われた新人合同自主トレで初のブルペン入り。捕手を立たせて34球を投げ込んだ。

 午前10時41分。室内練習場に重々しいミットの音が響いた。1メートル86、96キロの体格を生かしたオーバースローのフォームは迫力十分だ。8人のドラフト1位投手の中で一番乗りのブルペン入り。「距離感と傾斜を使った感覚の確認。2、3割程度」と振り返りながら、最速153キロを誇る直球の他にカーブ、フォーク、チェンジアップを次々に投げ込んだ。

 視察した長島哲郎スカウト部長は「体の大きさが魅力。(元エースでヤンキースの)田中のようなスケール感がある」と目を細めた。安佐北(広島)時代は甲子園出場経験がなく、プロ入りまで大きな注目を集めた投手ではない。それでも即戦力としてキャンプ1軍スタートも内定しており、長島部長は「球持ちが良くなれば化ける」と期待を寄せる。

 近藤も「自分はパワーピッチャーなので意識している」と、13年に楽天を日本一に導いた先輩右腕をお手本にする。「人にも太いと言われる」という下半身と大きな上半身は1メートル91、98キロの田中と比べても見劣りしない。「上半身の筋肉はウエートではなく投げ込みでつくる」とこだわりを持つ大型右腕が、早くもベールの一端を脱いだ。 (君島 圭介)

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2018年1月14日のニュース