巨人ドラ7村上 14日“センター試験” 1軍キャンプ合格勝ち取る

[ 2018年1月14日 08:40 ]

新人合同自主トレで外野ノックを受ける村上
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 「センター試験」に合格する!巨人のドラフト7位・村上海斗外野手(22=奈良学園大)が首脳陣に猛アピールを誓った。14日に高橋監督らが新人合同自主トレを視察してコーチ会議を行う予定で、宮崎春季キャンプ振り分けの最終判断材料となる。センターが本職の大型外野手は強肩をアピールし、キャンプ1軍スタートを勝ち取る。

 巨体が外野守備練習で映える。新人合同自主トレが行われたジャイアンツ球場で村上はダイナミックな背走でフライを捕球。まだ軽めだが、送球は強肩を物語るように強い。

 「しっかりアピールしたい。明日のアピールで、1軍キャンプに近づけると思う」。1メートル89、95キロは球団の日本人支配下野手で最長身で、「超人」のオーラが漂う。大学2年までは投手で最速146キロの強肩と、打撃はパンチ力が魅力。憧れで、同じ投手出身の阪神・糸井をほうふつさせるスケールだ。

 支配下のドラフト8選手で唯一の外野手は、中堅のレギュラー・陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)に挑む。まずは視察に訪れる首脳陣へのアピールが近道だ。この日、「大学入試センター試験」が始まった中、自身もまさに「センター試験」。50メートル5秒8の俊足に遠投110メートルの肩、「状態が上がってきた」という豪快なスイングも加え、走攻守で見せる。

 岡崎郁スカウト部長は「守備もいいし、足もあるので計算が立つ。象徴的な能力を持つ選手。打撃を磨けばレギュラーのチャンスはある」と素質を高く評価。打撃用手袋のサイズは30センチと外国人選手級の大きさだ。「市販では27センチまでしかない」と全て特注で、日本人に手の大きさで負けたことは一度もないという。バスケの授業では軽々と片手でダンクを決める脚力もある。

 前日からマシン打撃を始め、この日は2日連続で振り込んだ。「自分はまだまだ1軍のレギュラーになる技術は足りないけど、アピールしたい。(1軍キャンプへ)プラスにつなげたい」と目を輝かせた。 (神田 佑)

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