マー君、DL入りも早期復帰へ前向き 指揮官「長期離脱にはならない」

[ 2017年8月13日 05:36 ]

9日のブルージェイズ戦に先発し、5回途中で降板したヤンキース田中(AP)
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 ヤンキースは12日(日本時間13日)、田中将大投手(28)が右肩の炎症のため10日間の故障者リスト(DL)入りしたと発表した。レッドソックス戦前に本拠地で取材に応じた田中は「痛みはない。肩の炎症があって、腕は全体が疲れを感じて張りがある。ベストな状態でマウンドに上がるのはきついんじゃないかなと思った」と語った。

 9日のブルージェイズ戦は4回0/3を2安打3失点、メジャー自己ワーストの5四球を与えて88球で降板。「球数がかさんでいく中で少し疲れは感じた。(それが原因で)後半うまくコントロールできなかった部分はあるかもしれない」と振り返る。登板後の2日間で首脳陣やトレーナー、ドクターと話し合い、DL入りが決まったものの、「基本的には登板間に感じる疲れの少しプラスアルファというだけ」と説明。この日は登板後3日連続となるノースロー調整で「状態が良くなった。回復に向かっているのは実感している」。病院には行かず、検査も受けていない。

 米1年目の14年7月には右肘じん帯部分断裂で長期離脱。翌15年も4月に右前腕部の張りと右手首の腱炎のため、DLに入った。今季は開幕からローテーションを守ったが、23試合で8勝10敗、防御率4・92と好不調の波が激しく、米4年目で3度目のDL入りとなった。

 エースの離脱はチームにとっても痛手だが、ジョー・ジラルディ監督は「長期離脱にはならないと思う。5日間は投げないで休ませる予定」と軽症を強調。先発のサバシア、ピネダも現在DL入りしているが、シーズン中にグレイ、ガルシアの先発2人の補強にも成功している。

 田中はチームの遠征にも同行する予定で、最短で20日(同21日)に復帰できる。右腕は「戦線離脱するのは残念な気持ちはあるけど、マイナスの部分だけではないと思う。しっかりと強くなってマウンドに上がって、この期間がプラスになるようにしたい。気持ち的にはポジティブです」と力強く言い切った。

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2017年8月13日のニュース