【埼玉】引き分け再試合は早大本庄が制す 監督とエース、福永父子の夏は続く

[ 2017年7月13日 20:23 ]

第99回全国高校野球選手権埼玉大会2回戦   早大本庄8―4熊谷商 ( 2017年7月13日    熊谷公演 )

<熊谷商・早大本庄>2試合とも先発し、好投した長男・拓己(右)と笑顔で握手する早大本庄・福永監督
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 前日の12日に延長15回を4―4で引き分け、再試合となった試合は早大本庄が8―4で熊谷商を破り、3回戦に進んだ。早大本庄は初回に1点を先制すると、4回までに小刻みに6点を奪い、投げては連投となったエース・福永拓己が5回を3失点で切り抜けて逃げ切った。

 早大本庄のエースの父でもある福永泰規監督は「きのうと同じように、自分たちで考えろをテーマにやりました」と振り返った。息子の好投については「安定した立ち上がりだったと思います」と淡々と話した。

 父子での戦いを福永監督は「家では野球の話は一切しません。部活では監督と選手、家では普通の父と子なので。そこはしっかり分けるように、そういう約束をしています」と明かす。拓己も「きのうも普通の親子の会話でした」と話した。

 そうは言っても、父子にとっては、小学生時代から夢見た舞台でもあった。拓己は「小さいころから(早大本庄の)試合を見てきて、父のもとで野球をすることにずっと憧れていました」と言う。小学生の時も中学生の時も「父が忙しい中、試合を見に来てくれるのがうれしかった」。父として、指導者として大きな背中を追ってきた息子にとっても、その息子を見守り、中学までは自宅でもアドバイスをしてきた父にとっても、同じチームで夢を追う高校の3年間は特別な時間のはずだ。

 だからこそ、2人がかわした約束を破るわけにはいかない。エースとして、言葉ではなく投球で思いを表現した拓己は「(連投の)疲れはなかった。気持ちの面でも大丈夫でした」と、2日間にわたった激闘を制した汗をぬぐった。

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