【東東京】青山学院が敗退 日米の野球を知る主将は青学大で「神宮に戻る」

[ 2017年7月13日 17:36 ]

第99回全国高校野球選手権東東京大会2回戦   都城東7―2青山学院 ( 2017年7月13日    神宮 )

 青山学院の中村柊主将の最後の夏が終わった。「3番・捕手」で出場して先発左腕・小池を引っ張ったが、2―2の6回に都城東の4番・茂木に勝ち越しのソロ本塁打を許すなど以後、5失点して2―7で完敗。「終盤に相手にチャンスを生かされた。本塁打を打たれた後は割り切って気持ちを切り替えたけど、自分たちがここぞというところで打てなかったのが敗因」。自身も3打数無安打に終わるなど、チーム全体で6安打と低調に終わった攻撃を悔やんだ。

 小6から4年半、父・達哉さんの仕事の都合で米オハイオ州で過ごした。大好きな大リーグ観戦に何度も通い、ヤンキース時代の黒田やジャイアンツのポージーの気迫あふれるプレーにあこがれた。現地の高校に通っていたため、帰国後に青山学院で同級生となったのは1歳年下の世代。中村柊は今年10月で19歳となる。年は違っても「自分が1つ上だから自分が引っ張ろう」と主将を務めてチームをまとめてきた。「米国は(リーグ戦で)負けても次があるけど、日本は負けたら終わり。(日米の)大きな違いは気迫がこもっているところ」と日本野球に魅力を感じ、甲子園を目指してきた。

 卒業後は青学大で野球を続ける意向だ。「また神宮に戻ってきて、ここでプレーしたい」と新たな目標を口にして、神宮球場を後にした。

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2017年7月13日のニュース