筒香 梅雨空切り裂く8号「感覚だいぶ良くなっている」

[ 2017年6月26日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA6―0ヤクルト ( 2017年6月25日    神宮 )

<ヤ・D>7回1死二、三塁、中越え3ランを放つDeNA・筒香
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 DeNA・筒香は大きな弧を描いた打球がバックスクリーンに飛び込むと、悠々とダイヤモンドを一周した。2―0の7回に1点を追加し、なおも1死二、三塁から試合を決める8号3ランとなった。

 「先発の今永も頑張っていたし、前の打者がつないでくれた。感触は完璧というほどではないが、いい援護ができたと思う」

 真ん中高めの直球を手元まで引きつけてから、強振した。バックスクリーンへの一撃は23日の同戦でも放った。手元までボールをひきつけて振り抜く。昨季の2冠王、日本の4番らしい打球は復調を予感させる。

 23日の試合前練習。侍ジャパンで打撃コーチを務めた稲葉篤紀氏が球場を訪れた。筒香は打撃フォームをつくりながら約10分間、足の動かし方などの助言を受けた。4番を務めたWBCではチームトップタイの3本塁打で8打点をマーク。交流戦終了時までの成績は打率・269、6本塁打、30打点と本来の姿ではなかったが、稲葉氏との意見交換は、感覚を取り戻すきっかけとなったはずだ。

 昨年は歴代2位の月間16本塁打を放ち、球宴でも第1戦でMVPに輝いたのが7月だった。26日に発表される球宴のファン投票の最終結果発表で外野手部門での選出が有力だ。また大好きな季節がやってくる。

 「感覚はだいぶ良くなっている。チームの状態もいいし、このままいけたら」

 2位・阪神には4・5ゲーム差。主砲が上昇すれば、チームに勢いがつく。 (中村 文香)

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2017年6月26日のニュース