イスラエル 緻密に4連勝 データに基づく継投&スクイズ

[ 2017年3月13日 08:14 ]

WBC2次ラウンドE組   イスラエル4―1キューバ ( 2017年3月12日    東京ドーム )

<イスラエル・キューバ>8回無死一、三塁、ガイレンはスクイズを成功させる
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 勢いだけではない。緻密さも兼ね備えてイスラエルがキューバを撃破した。

 初めて先制を許しながらも逆転勝ち。1次ラウンドから無傷の4連勝に、ジェリー・ウェインスタイン監督は「我々は、データ分析に基づきチェスのようなゲームの進め方をしている。キューバのような強国に勝てて大きな自信になった」と手応えを口にした。

 メジャー通算124勝のマーキーを1―1の6回2死一塁で降板させた。まだ69球で球数制限の80球にも余裕がある中での交代だったが「次のマッチアップを考えた時に継投の方がいいと思った」。2番手以降が無失点リレーで応えた。攻撃面では、8回無死一、三塁からスクイズ。「左投手は三塁走者の動きは見えにくいからね」と指揮官の計算通りに加点した。

 結束も固い。6回に決勝の右前打を放ったボレンスタインは「1点を取るのにホームランは必要ない。相手のミスにつけ込み、犠牲フライでもいい。全員が“ヒーローになろう”と思っていないことが強み」と話した。

 メジャーを経験したベテランに2A、3Aの若手が絡み合い、さらに大リーグのスコアラー2人が科学的な分析を行う。15日に対戦する日本にとっても、脅威となる。 (倉橋 憲史)

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2017年3月13日のニュース