ソフトB柳田 16打席目でOP戦1号「単純にうれしい」

[ 2017年3月13日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク11―5中日 ( 2017年3月12日    ヤフオクドーム )

<ソ・中>初回無死一、二塁、3ランを放った柳田はナインの出迎えを受ける
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 待望の一発に、思わず笑みがこぼれた。初回無死一、二塁。ソフトバンク・柳田が中日・バルデスの外角高め132キロ直球を叩いた。打球はぐんぐん伸び、左翼席中段に吸い込まれた。

 「単純にうれしい。いいスイングができて良かった。ゲッツーだけは…と思って振った」

 代名詞のフルスイングではない。それでも巧みなバットコントロールとパワーで軽々と逆方向に運んだ。「芯だったので本塁打だと思った」とニンマリ。オープン戦出場5試合目、16打席目での1号。対外試合では2月23日の楽天2軍との練習試合以来の快音に、安どの表情を見せた。

 徐々に調子は上向きだ。11日の中日戦でのオープン戦初タイムリーに続いて本塁打。「いろんな打ち方を試した」。31日のシーズン開幕を見据えて調整を続ける。第2打席以降は見逃し三振、空振り三振、左翼へフライ2つ。「(第4打席は)軽く振った。(第5打席は)しっかり振った」。自分のスイングだけを心掛け、逆方向に飛ばした。

 首脳陣も注文を付けることはない。工藤監督は「大振りすることなく、自分の形をつくろうとしていた。凡打の形も良かった」とうなずいた。藤本打撃コーチも「本塁打より最後の2打席の方が内容が良かった。間合い。自分の形でスイングをすることを意識してほしい」と話した。

 5日のヤクルト戦(北九州)を欠場する理由となった右手首は順調に回復。当面は指名打者で出場するものの、早ければ15日にシートノックに入る。柳田に焦りはない。「自分の体と相談して。1年は長い。1年出るためにやっているので、しっかりやっていきたい」。頼れる大砲が開幕に向け、順調にステップを踏んでいる。 (後藤 実穂)

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2017年3月13日のニュース