「自分もよりよい一年に」中日・田島 稀勢の里からいい刺激

[ 2017年2月12日 13:15 ]

中日の田島慎二投手
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 新横綱に刺激をもらった。中日の田島慎二投手(27)だ。

 第72代横綱に昇進した稀勢の里関(30=田子ノ浦部屋)とは5年前からの知り合いだという。きっかけは田島が東海学園大時代から通っている名古屋市内の治療院に横綱も通っていたこと。「最初はトレーナーさんと一緒に食事に行ったんです。それから野球が好きだったみたいで、二人でも誘ってくれるようになりました。うれしいですよね」と出会いの経緯を教えてくれた。

 1月。初場所の14日目に初優勝を決めた取り組みは、キャンプ地・沖縄のホテルで応援。「ジーンときました。本当にすごいと思った。うれしかったです」。すぐにお祝いのメールを入れると、「応援ありがとう!」と返事をくれた。千秋楽で横綱昇進を決定的にした際は、部屋にコチョウランを贈った。

 取材をしても礼儀正しく、人なつっこい笑顔が印象的な右腕。この話を語る表情を見ていると、自分のことのように心から喜んでいることが伝わってきた。

 最初は相撲をあまり知らなかったというが、稀勢の里を応援することでどんどん興味が出てきたという。「朝稽古とかも見にいってみたいです。ちゃんこも食べてみたい」。昨夏は球宴出場もあって足を運べなかったというが、2年前の夏場所は応援にも行った。「違う世界ですけど、自分も頑張ろうと思えました。自分もよりよい一年にしたいです」。昨年は開幕から31試合連続無失点の日本記録を樹立し、シーズン途中からは守護神を任された。飛躍の一年になったはずだが、チームは19年ぶりの最下位。到底、満足できていない。

 田島は「あっちは神様ですから、すごいですよね」と笑う。すかさず記者が「“タジ魔神”と呼ばれてますよね」と声をかけると、また笑顔を浮かべながら「いえいえ、ボクなんて」と謙遜していた。そういう部分が、人を引きつける魅力なのかなとも感じる。

 ちなみに、稀勢の里と初めて食事に行った際のメニューは焼き肉だったそう。「全メニューで15品くらいあったと思うんですけど、端から端まで全部、3人前ずつ!と頼んだときはビックリしましたよ。ボクもけっこう食べる方だと思うんですけど、全然でした」。さすが関取というエピソードも教えてくれた。

 大きな刺激を受けて臨む2017年シーズン。ぜひ、笑顔で再会できるような一年にしてほしい。 (中日担当 細川 真里)

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2017年2月12日のニュース